虹ヶ原リバーハウス２ - JW

62 コーヒーカップ ページ15

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- side Hamada -




桃「は、濱ちゃん！ しっかりせえ！」


紫「の、のんすけ、水……」



これは青い顔でベンチに座り込んで、のんすけに水を求める濱田。



時をさかのぼること30分。


俺がまだ、元気だった頃の話をしよう。



「ジェットコースター楽しかったー！ 次はなんやろ！」



シゲとジェットコースターに乗ったAは、機嫌よく先頭をスキップ混じりに歩いていた。


可愛ええなーなんて思っていたら、俺が選んだ乗り物が見えてきた。



紫「A、次は濱ちゃんとあれ乗ろーや」



俺が指さしたのはコーヒーカップ。


なんでそんなん選んだかって、みんなが先に目ぼしいものは選んでもうたから。


あ、そんな、遠心力がかかってめっちゃ密着できるやんとか思ってへんからな？



「……濱ちゃん、あれでええの？」


紫「おっちゃん、Aとあれ乗りたいねん」


「そっか……じゃあ、行こー！」



そう言うとAは、俺の隣に並んで歩きはじめた。


いよいよ本格的にスキップ。


コーヒーカップ、好きなんかな。


そうやったとしたら、結果オーライやん！



緑「あーあ、濱ちゃん行ってもうた」


橙「ん？ どないしたん？」


緑「なんでもないで」



後ろをついてくる神ちゃんが、そんなことを言っていたなんて俺は知らなかった。



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