思い出す（平野紫耀） ページ39
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「Aちゃん！」
街中で、思わず大きな声が出た。
久々に街をぶらぶらしてみようかなって銀座を歩いてれば、少し前に見えたのはAちゃん。
気づいた時には走り出して声をかけてた、ってわけ。
『っ…！び、っくりした…。紫耀、くん？』
「そう！びっくりさせちゃってごめんね？」
サングラスとマスクを取って笑いかければ、安心したのかふにゃん、って笑うAちゃん。
街中でおっきな声出しちゃだめでしょ、って笑われて、初めて自分達が通行人の注目の的になってるってことに気づく。
こっちにカメラを向けてる人もいるし、そこらじゅうでかしゃかしゃシャッターを切る音。
「これ、番組のドッキリです！！」
絞り出した咄嗟の嘘でAちゃんの手を取って出来るだけ遠くに走る。
なんか、駆け落ちするどこかの国の王子とお姫様みたい、なんて。
そんなことを考えるくらいにはどうやら余裕はあるみたい。
「っ、はぁ、ごめん。
とりあえず、俺の車、乗る？」
『そうさせてもらおう、かなっ…？』
2人して後部座席に乗り込んで、はぁ、って大きく息をつく。
飲みかけでごめん、ってお水を渡せば、そのまま素直に口にするAちゃん。
あー、間接キスだなって、中学生みたいなことを考えてはドキドキしちゃうこの心はどうにかならないものか。
「ねぇっ！
Aちゃん髪切ったの！？可愛い！！」
『ふふ、ありがとう。
そうなの、役作りでね？』
肩につくくらいに切られたウェーブがかった茶髪は、ストックホルムの撮影を思い出すみたいで、胸がきゅーんって締め付けられた。
「ごめん、10秒。」
蓮と茉里を思い出して、抱きしめずにはいられなかった。
Aちゃんは手を払いのけることもなく、少しだけ困ったように俺の腕の中で笑った。
「ドラマの時のこと、思い出して切なくなっちゃったの！
そういえば、1人でいたってことはAちゃん、オフ？
メシ食いに行かない？」
腕を解いて、話を逸らす。
まだ、少しだけ。あと、少しだけ。
『久々にご飯、行こっか！』
楽しそうに笑ったAちゃんに、こっちまで笑顔になる。
じゃあ、俺のおすすめのとこ行きまーすって俺は運転席に乗り換えて。
Aちゃんがこの車の助手席に座ってくれる日って来るのかな。
この関係が崩れちゃうのは怖いから、まだ、弟ポジションのままでいい、かな。
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侑夏(プロフ) - あ！完結してた！ずっと読ませて頂いてて最近は忙しくて見る事が出来てなかったんですけど、完結してて凄く嬉しかったって言うのと同時に。臣さんとくっついて欲しかったなって言う欲望！でも、完結おめでとうございますm(*_ _)m (2022年2月26日 2時) (
レス) id: c01e91e4d2 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めまして。いつも小説楽しく読ませていただいてます。まるちゃん様の書かれる小説大好きです。今後も応援しています。 (2022年1月17日 18時) (レス) id: 3e61ba1c8b (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - まるちゃんさん、初めまして。ずっと読んでいたのですが、初めてコメントさせていただきます。何度も読み返していた作品で少し寂しくもありますが完結おめでとうございます！今後もひっそりと応援しています！ (2022年1月11日 10時) (レス) id: d9d310dca3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - すみません（ ; ; ）『た』が入ってしまってました。。失礼いたしました(ノД`) (2021年12月29日 14時) (レス) id: 9f1c2fcc39 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - たまるちゃん様お返事ありがとうございます！そうだったのですね（ ; ; ）悪意ある方も少数いたりしますもんね…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡了解しました！楽しみにお待ちしております♡♡♡ (2021年12月29日 14時) (レス) id: 9f1c2fcc39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるちゃん
| 作成日時：2021年10月15日 21時
