やっぱりちょろいんです（目黒蓮） ページ35
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クランクイン前の、台本読み合わせ。
主要キャストで会議机を囲んで、台本を読んで。
4人での読み合わせだから、会議用の机を向かい合わせに2個くっつけただけ。
Aさんと向かい合わせに座ることができて、横で「俺も隣がえかったです！」なんて拗ねてるみっちーを横目に、日頃の行いが良かったかな、なんてちょっと嬉しい。
みっちーと鈴木くんとの掛け合いが続いてて、台本をちゃんと見てなくちゃいけないんだけど、ふわーって意識が向こうに行っちゃって、ぼんやりと向かいのAさんを見る。
台本に視線を落としてるから、長いまつ毛が綺麗に瞳を縁取って、はらりと落ちた横髪を掬って耳にかける仕草でも、そんな一つひとつにいちいちドキドキする。
俺の視線に気付いたのか、ふと顔を上げたAさんと視線が絡む。
貼り付けられたみたいに固まる俺をよそに、片眉をあげてふふ、って笑うと、べ、って小さくベロを出して笑って見せる。
「っー！！」
『どうかした？』
「なんも、ないっす…」
べ、って戯けて見せて。
にんまり笑う子どもっぽい表情が、大人の女性、って表現が似合うAさんとはアンバランスで、でも、それが良い。
そのまま俺を笑わせようとしてるのか、ちょっとおどけた表情をしてみたり。
みっちーと鈴木くんは台本に夢中で、4人がいる空間なのに、2人きりみたいな、そんな感覚に陥る。
ダメダメ、集中！って思って頭をぶるぶると振って、台本に視線を落とすけど、やっぱり集中できなくて、今度は足が遊ぶ。
机の脚をつま先で蹴ったり、なぞったり。
『ふふ、ねぇ、蓮くん？それ、私の足。』
「えっ、な、えっ！？
ごっ、ごめんなさい！！」
「もー、目黒くん、なにやってんっすか？
俺と仁くんのええシーンなんですから！」
「っ、ごめんって。ほら、先、行って？」
真っ赤な、ぶわあって一気に熱が集まった顔を隠すように台本を押し付けて、「あ゛ー！」って恥ずかしさを誤魔化すように叫んでみるけど、やっぱり恥ずかしい。
台本の向こうで笑ってるだろう小悪魔と、なんとなく手を合わせるのが怖くて、いろんな掛け合いがあるのに、この日の本読みはこの後一回も顔を上げられなかった。
当の本人は涼しそうにお疲れ様、なんて言って、甘いバニラの香りを残して次の現場に行ってしまって。
好きだ、好きだなんていいつつも、まだまだ届きそうにない。そんな、相手。
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侑夏(プロフ) - あ！完結してた！ずっと読ませて頂いてて最近は忙しくて見る事が出来てなかったんですけど、完結してて凄く嬉しかったって言うのと同時に。臣さんとくっついて欲しかったなって言う欲望！でも、完結おめでとうございますm(*_ _)m (2022年2月26日 2時) (
レス) id: c01e91e4d2 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初めまして。いつも小説楽しく読ませていただいてます。まるちゃん様の書かれる小説大好きです。今後も応援しています。 (2022年1月17日 18時) (レス) id: 3e61ba1c8b (このIDを非表示/違反報告)
ももちゃん(プロフ) - まるちゃんさん、初めまして。ずっと読んでいたのですが、初めてコメントさせていただきます。何度も読み返していた作品で少し寂しくもありますが完結おめでとうございます！今後もひっそりと応援しています！ (2022年1月11日 10時) (レス) id: d9d310dca3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - すみません（ ; ; ）『た』が入ってしまってました。。失礼いたしました(ノД`) (2021年12月29日 14時) (レス) id: 9f1c2fcc39 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - たまるちゃん様お返事ありがとうございます！そうだったのですね（ ; ; ）悪意ある方も少数いたりしますもんね…｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡了解しました！楽しみにお待ちしております♡♡♡ (2021年12月29日 14時) (レス) id: 9f1c2fcc39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるちゃん
| 作成日時：2021年10月15日 21時
