40話 ページ40
部屋に入って、ドアの前で崩れると…目にこらえていた涙が次々と溢れた。
あーあ…いつから……自分はこんなに…バカになってしまったんだろう…
いつだって…仕方ないと思ったら諦めてたのに…
できなければ違う方法を考えれたのに…
何度やっても同じことを繰り返すことなんてなかったのに……
誰かをこんなに…思うことなんて……
なかったのに…
「もうどうしたらいいかわからない………」
どうしよう…もしこのままだったら………
せっかく、仕事だってうまく言ってるのに……
これじゃ……プルルルル、プルルルル、
！？
-着信 母-
おかーさん…
「もっもし…もしっ？」
母「A？あらもーやっと出てくれたー、ごめんねどうしても心配で、ほら最近連絡なかったら…
今？大丈夫そう？」
「うん…」
母「ふふっ良かったあ…、ねーうまく言ってる？ちゃんとご飯食べてるの？いつでもこっちに戻ってきていいのよ？」
「うっ……うっう、ん……」
母「A？…泣い…てるの？」
「おがあ…さん……っ…」
母「？」
「わたし、、、ね……バカなの……」
本当は怖くてたまらない…
この気持ちを知るのが…
けど…
「わたし…ね……好、き…になってはいけない人を好きに…な…ったの……叶うはずないのに…わかってるのに…諦めたいのに…………なのに……もっもうどうしたら、いいか…わからない……」
だけど、本当はもうとっくに気づいてる…
母「……A…？あのね、好きになってはいけない人なんていないのよ？たしかに、仕事上それは許さないことなのかもしれないけど、それで仕事にも支障が出るようじゃダメよ…。例えば、その人を避けて関わらないようにしようなんてしたら…それこそバカなんじゃない？」
「でも…じゃ…どうしたらいいの？」
母「伝えてみたら？」
「えっ！？」
母「それだけAが好きな人なんでしょ？」
「だって…そんな………絶対に無理よ！」
母「だったら、考えないようにもっと努力しなさい」
「……っ。」
母「おかーさんは嬉しいよ？Aがそんな人と出会えて…あっもー切るわよ？こんな時間だし、あんたも疲れたまってるんだから、今日は特に早く寝なさい」
「う…ん」
この気持ちを伝える……
思ってもいなかった考え..
でもそんなことが…
許されるの？
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作者名：SSS | 作成日時：2019年7月13日 12時
