第十七話【クズの偏見】 ページ18
__いや、『誰か』なんて決まっているじゃないか
まず前提に説明しようか、私はクズだ。周知の事実だって?もしかしたら私を聖職者と思っている読者もいるのかもしれないので再確認だ。いないだろうけど
ということはだな。私が死んでも何も変わらないのだ。いや、訂正する。世界が少し平和になるぐらいだ。そもそも私はいない方がここにいる全員が報われる。もしかするとチェンジを望む声だってあるのかもしれない。あ、泣きたくなってきた。
だってそうだろう?学校で例えればここに数クラス分の人数が揃っているのだし、私のことが気に食わない者だって必ずいるのだ。そんなこと考えても仕方ないけどね
ついクセで脱線したが、つまりはだな
「__私、A。以上」
こういうことだ
◇
結果は、当たり前のように猛反対され、取り押さえられてグルグルに縄で縛られた。しかも亀甲(貞宗)に。新しい性癖に目覚めそうになっていたが一蹴すると元に戻った。ちなみに私は亀甲(貞宗)はかなり推しな方だ。キャラが好きだが、当事者になると正直キツイ
「__俺は賛成だよ」
ふと、隣に並んでいた(私は縛られて座った状態だが)布男がそう言った。もちろん全員が威圧的な目線で布男を睨む
「だよね。私は信じてたよ布男くん」
「あぁ信じてくれて感謝するよ。審神者くん。
ところで、それは策があっての事だろう?是非とも聞かせてもらいたいものだな」
なんだこいつ威圧かけてきたぞ。お前が一番威圧浴びてんのになんだその余裕。私こわい
しかし、策だと?そんなもの私にあると思っているのか?それは過信だよ布男くん
「………」
沈黙、沈黙だ。静かすぎる。いつもとは考えもよらない静けさだ。全員が私を見て回答を待っている
見ないでくれ、見ないでくれ、本当に何も無いんだ。頼むよ
はぁ、と布男くんの深い溜息が聞こえた
「__見詰められていては緊張するのかな?審神者くん
では代わりに俺が説明しようじゃないか」
刀剣男士に煽られ続ける世界第一位の称号でも取れそうな勢いで息をするように煽られている。いや、説明出来ないのも事実だけど、布男くん。私は君と作戦の話をした覚えはないよ。クールに制服背負って無言でこっちに来たぐらいだよ。なんか恥ずかしくなってきたやめよう
「__作戦内容の概要はこうだ」
語り部に入る時は「東西東西。」と言って始めて欲しかったなぁ
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作者名:絶望少女 | 作成日時:2018年11月17日 22時