第十一話【他の審神者】 ページ12
ここで、皆様「どうして審神者やってるのにそんなことも知らなかったの?ほんとにクズなの?」と思ったであろう。私も今現在そう思っている。しかしまぁ、こんなに平和(?)な日々を送っている私にとって10年前のこんのすけの説明なんてものは脳に残っていないし、残したくない。記憶から政府は立ち去った
「連れ戻してこいお前の脳の政府共を」
威圧的な睨みを効かせてくる新米。おっと、新米がそんなこと言っていいのかな?ほっかほかに炊くぞ?長谷部が
「悪口かどうかもわからないことを言うな」
「どっちかって言うと、歌いながらうどんにされそう」
「主、花丸の俺の話はやめてください」
うちの長谷部は花丸の長谷部に敏感である。あまり見たくない人だ。あそこ違ってうちの長谷部はかなり真面目で、少しだけ主厨が抜けているのだ。絶対常に心の中でクズ呼ばわりとかしてんだろ!?知ってんだぞ!?被害妄想?根暗の醍醐味だろ!
「とにかく、どうにかしないといけない。過去時計は聚楽第は無いし…」
「てかさ、ほかの審神者に任せれば良くね?」
「「……はぁあ…」」
「え?違うの?」
布男、長谷部、歌仙、薬研が頭を同じタイミングで抱えた
なんで私はこうも相手の頭を抱えさせる事が上手いんだろう?むしろ才能では?
ちなみに過去時計というのは、時間遡行をするために必要なトリップ道具だ。花丸にあったようなものだと思ってくれればいい
「審神者の仕組みすら分かっていないとは、本当にクズ審神者だな」
「最後の一言余計じゃない?高慢布男」
バチバチと火花散る私たちの間に割って入ったのはゴリ…歌仙だ
「十年前の話をしようか。主」
「ひえ…はい…」
「まず、我々以外の審神者の存在についてだが、彼ら彼女らは存在しているようで存在していない。けして相見えることはないが、例外は演練であり、そこでは訓練として相見えることができるんだよ」
ほうほう、それで?存在しているようで存在していないって何?
「……本当に覚えていないのだね。
言うなれば、平行世界というところだろうか。数多の可能性が分岐する世界一つ一つに彼ら彼女らは存在する。僕達もそれの一つだよ
当然、彼ら彼女らも自分の世界の過去を守るために存在する。政府も同じようにその世界ごとに存在しているんだよ」
「…は?」
『政府も同じように世界ごとに存在する』?
なんてこった。果てしなく不毛で無謀なことをしていたようだ
「やっと自覚したな」
素人は黙っとれ_____
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作者名:絶望少女 | 作成日時:2018年11月17日 22時