192.葛藤 ページ47
しんぺい神の手が止まった
しかし、今は関係ない。とにかく吐き出したい
〚なんで、なんで、私、(が、こんなに、、つらい思いをしなくちゃいけないの…)どうして、家族と、離れなくちゃいけないの……お願いだから、、いやだよ、一生会えないのは…(本当に…………いや)…思い出したら……どうしても………つらいよ………寂しい、よ……〛
〚不安だよ、怖いよ、何も、分からないんだもん、ずっとは、、無理だよ、なんか、本当に、悲しくて、つらいんだよ……〛
しんぺい神の服を掴む手に力が入る
ふとした瞬間に思い出す、ぽっかりと何か大切な物を無くした喪失感。1人の悲しさ。今までの大切な者達と日常、その全てが途端に途絶えた寂しさ
誰にも頼れない。この人達を頼ればいい。自分を勝手に連れてきた者達だから、頼って欲しいと言われたから
けれども…この人達は優しい。私が怒るべき人達では無い、自分は恵まれている。話を聞く限り、明らかに恵まれているはずなのだ
自分が楯突いても、自由に行動しても、怒らせても、許してくれた、大の大人にしては、軍人にしては優しすぎる人達なのだ、困らせたくない
せっかく自分から頼ろうと決めたのに、素直に頼れない、やっぱり警戒心が残ってる、いくら多少は知っていても、結局は他人だから、相談なんて…弱音を吐いたり、見せたりなんて……そう簡単なことじゃない
嗚呼、もし彼らが悪者だったらどれ程……いや、そんなことは無い。優しい人が良いに決まってる…
また、しんぺい神の手が優しく背中をさする。何も言わず静かに、けれども優しく、暖かいのだ。大丈夫、もう大丈夫だよ、と言うかのように
『………ｽｯ……ｽｯ…』
sn「…大丈夫？」
ｷﾞｭ
『』ﾌﾙﾌﾙ
ポンポンとそしてまた静かに待つ。Aは少しは吐き出せた思いを、その後に来る喪失感のような無心を保とうとした
すると後ろから優しく声をかけられた
ht「…A昨日の場所に行こ」
Aは黙る
反応がないAにそっとひとらんが近づく
しんぺい神はずっと優しくAの背中をさすっている
彼は彼女の右側にしゃがみ、Aにしか聞こえない、本当に小さな声で語りかける
ht[A]
『！？』
一気に顔を上げてひとらんを見る
『(なんで、なんで、、、なんで)』
ht「いこ？」ﾆｺ
優しく微笑むひとらん。こんなことになってしまったら行くしかない
〚(ず、ずるいよ〜)〛
また涙がこぼれてくる。しかし、ひとらんは優しく微笑むだけ。
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眼鏡が似合わない人 - とても面白いです！これからどうなっていくんでしょう？いいところで切れてしまってるので、続きが楽しみです。無理せず頑張ってください。 (10月11日 17時) (
レス) @page50 id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - めちゃ好きな物語です！続編楽しみにしてます！続編できるまで繰り返し読みます！ (9月9日 13時) (レス) id: f95f0b76ce (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はあもう好きすぎて無理 (8月26日 2時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！むちゃくちゃ好きです… snpi神が布着けてなかった事を初めて布着けた場面の時に知ったバカですどうも(( 更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年3月5日 18時) (レス) @page40 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年12月11日 0時) (レス) @page36 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zete | 作成日時：2022年2月7日 10時
