182.懐かしき空間 ページ33
『不思議です……』
ぽつりとAが言い、ひとらんは少し下に向けていた目線をあげて、首を軽く傾げた。
『ここは……(城より)落ち着くんです。(ちょっと皆には申し訳ないけど…)』
『まぁ、元いたところに似ているのが大きいいと思うんですけど…』
景色を見ながら語ったあと、若干苦笑いでひとらんに向けて言った。
ht「(落ち着くか)…故郷に似てるなら、誰だってそうだよ…『(故郷､か…)』……そんなに…ここは似てるの？」
少し聞くのを躊躇いながらもひとらんは聞いた。
その問に、改めて聞かれるとは思っていなかったのか、Aは少し驚いたような顔をした後、微笑みなから軽く頷いて返した。
『…はい。凄く、本当に凄く似ていますよ』
ht「そっか…(そんなに似てるのか…)」
ひとらんはここがどれほど日本に近いのか知りたかった。
見たこともないおとぎ話の国と何処まで似ているのか
この疑問が、彼を急かさせた理由の1つでもある。ひとらんにとっては漠然とした確証のない仮説。日本人が作った。ただそれだけを理由にAの故郷と似ている物があるかもしれないと、試行錯誤した。
Aを連れてくれば答えが分かる。和国の建国者が、初代が、本当に日本人だったのか、仮にそれは分からなくとも、Aの反応で、和国と日本人との間に、何かしらの関わりがあったのか、ぐらいは分かるかもしれない……
歴史の事実を確かめる事ができるかもしれない。
その、ちょっとした期待と好奇心。彼がAを連れてくる際、それが露骨に出てしまったは事実なのだ。Aが中庭を訪れてから今まで、ひとらんはそのちょっとした期待を持って､ずっと準備していたのだ。
結果、Aに聞かなくとも、反応を見れば一目瞭然だったわけだが
ht(とんでもないこと知っちゃったよなぁ、Aの反応見るに、和国文化のほとんどが日本由来の可能性があるぞ)
『(それにしても…なんでここだけ……ん？)』
2人とも和菓子を食べたり、お茶を飲んでいたのだが、Aには疑問が浮かんでいる
『ひとらんさん。準備したって言ってましたけど…まさか、ここってひとらんさんが1人で作ったんですか？(流石に他の幹部とかいるよね？だってここ四季が混ざったとんでもない空間だよ？)』
ht「あ〜ちょっとそれは内緒かな」
人差し指を口元に持っていき軽く首を傾げて笑って答えたひとらん。
Aにとって、初めてここの人達から教えられないと言われたのは、この空間の造り手だった。
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眼鏡が似合わない人 - とても面白いです！これからどうなっていくんでしょう？いいところで切れてしまってるので、続きが楽しみです。無理せず頑張ってください。 (10月11日 17時) (
レス) @page50 id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - めちゃ好きな物語です！続編楽しみにしてます！続編できるまで繰り返し読みます！ (9月9日 13時) (レス) id: f95f0b76ce (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はあもう好きすぎて無理 (8月26日 2時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！むちゃくちゃ好きです… snpi神が布着けてなかった事を初めて布着けた場面の時に知ったバカですどうも(( 更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年3月5日 18時) (レス) @page40 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年12月11日 0時) (レス) @page36 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zete | 作成日時：2022年2月7日 10時
