153.印付前 ページ4
医務室
sn「はーいちょっと待っててねー」
1度冷やされた鉄。それがまた赤みを帯びたように見えた所でAはまた目をつぶった。しかし、左手がプルプルと震えている。それを後ろからAを包み込むように抑えていた兄さんがさらに左腕を抑える。
2人とも同じ他よりも少し大きめの1人用のソファーに座っている。こういう時に体の大きさの違いが役に立つ。足の間にAは収まっている。
ni「大丈夫だ。ペ神がやれば本当に見かけだけだ。深呼吸して落ち着け」
『(そうは言われても！怖いものは怖い！)』
包み込むようにされている恥じらいよりも、恐怖の方が何倍も勝っているA。今しんぺい神が持っている物は先端がこの国の者の証明である印の形をした、The焼印の道具。その印部分を、台の上に左腕を乗せているAの手の甲につけるのだ。
sn(慎重に…)
とても集中して鉄に魔力を流しこんでいるしんぺい神。すると鉄が若干赤みを帯びてくる。魔力を雑に多く流しこみすぎたり、鉄と本人の魔力が会わないとどうしても痛くなる。しかし、印付する者が上手く印付部分の魔力の波長を合わせれば痛みは少なくなる。
波長が合わないから痛いのだ。
兄さんは今のぺ神の集中力なら周りの音は聞こえないだろう、と思いながら、どうにかAを落ち着かせるようにできないか考える
魔力は感情によって左右される。ということは怖がっていたら魔力を一定に、あの初歩中の初歩の状態、魔力を平らな状態で印付することが出来ない
しんぺい神が印をつけている最中に波長を合わせきれないのだ。合わせきる前に印付が終わってしまう。それだと印が上手く付けられない上に、やり直しになる可能性もある。
しかし、本人が魔力を平にするように意識していては痛みが何倍も増す。印付される魔力自体を意識することになるからだ。その為1番の理想は自然体でいることなのだ。
ni(さて､どうするか…)
sn(ゆっくり､魔力を…)
『(怖い怖い怖い)』
まだしんぺい神は鉄に魔力を流し込んでいるのでつけるのにはまだ少し時間がかかる。
そもそも総統の魔力が流れている特殊な鉄にしんぺい神の魔力の波長が合うように、流し込むことすら至難の業なのだ。印付する者の魔力はいわゆる中和剤の役割だ。
しんぺい神はグルッペンの魔力と何度も波長を合わせている。その為普段ならもっと早く波長が合うのだが…
ni(ふっ、きめ細かく合わせてるな…こんなに集中してるのは久しぶりだぞ…全く…手がかかる)
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眼鏡が似合わない人 - とても面白いです！これからどうなっていくんでしょう？いいところで切れてしまってるので、続きが楽しみです。無理せず頑張ってください。 (10月11日 17時) (
レス) @page50 id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - めちゃ好きな物語です！続編楽しみにしてます！続編できるまで繰り返し読みます！ (9月9日 13時) (レス) id: f95f0b76ce (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はあもう好きすぎて無理 (8月26日 2時) (レス) @page50 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！むちゃくちゃ好きです… snpi神が布着けてなかった事を初めて布着けた場面の時に知ったバカですどうも(( 更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年3月5日 18時) (レス) @page40 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年12月11日 0時) (レス) @page36 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zete | 作成日時：2022年2月7日 10時
