【d!】異世界人召喚の儀式Ⅱ (ページ41)

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90.初歩中の初歩ページ41

食事も終わり現在Aは幹部専用の訓練場にいる。

『凄く広い…』

ni「まあ、あいつらが使うからな」

『あの1つ疑問なんですけど･･･何で皆さんいるんですか？』

今日はというより初めの訓練は兄さんが担当する。他の幹部はもちろん魔法に長けているが、恐らく加減が分からないだろうと、魔力コントロールが特に上手な兄さんが担当する事になった。

sn「俺は体調管理があるからだけど…」

sha「そりゃみたいやん」幹部達が頷く。

『(…そんな小学校の授業参観じゃないんだから…てか仕事はどうした、仕事は)』

ni「お前ら…まあ、とりあえずやってみるか」

各々移動する

ni「まずは魔力を平にするところからな」

『(平)？』

ni「今Aの中にある魔力は一定になってない。例えるなら少し荒れてる海だな、それを徐々に穏やかな川にする感じだ」

とりあえず何回か試してみる。幹部達は2階から見守っている。

『…？』
どうやらいまいちらしい。

それを見ていた兄さんはふと腕を組んだ後片手を軽く顎にあて何かを考えはじめる

ni「……ちょっとやってみるか」

『？』

2人は幹部達と会話出来る距離まで移動する。

ni「ペ神、魔力封じの腕輪少し貸してくれ」

sn「いいけど何するの」

ni「俺の魔力を流し込んでみる」

Aも含め全員が驚く

ni「俺がある程度コントロールしてみた方がわかりやすいだろ」

ht「確かにその方が分かりやすだろうけど…相手の魔力自体に干渉ってできるの？」

ni「おそらく上手くいく」

兄さんは2階から腕輪を受け取りAの前で片膝を着く

『つけますか？』

ni「少しだけな。一旦Aの中にある魔力量を減らす。その後空いた所に俺の魔力を流し込む感じだな」

そう言いながらAの中にある魔力を減らす。

ni「今からAは俺から魔力を吸込み過ぎないことだけ気をつけてればいい、一応ある程度は出来るんだろ？」

『そうですね、意識してればそんなに吸い込まないと思います』

ni「よし、ならやってみよう」

そう言い立ち上がりAの両手を少し掴む。

すると吸い込まれる感覚はするが、本当にAが意識をしてればそれ程ではないらしい。

ni「いいか、今から動かすぞ」

『は、はい』

兄さんが自身の魔力を平らにしていく。するとAに流れ込んだ魔力も並行して平になってゆく。

『(あ、なるほど、わかりやすい。えっとつまり…)』

ni「ｯ、A。感覚がわかったなら良かったが俺に流し込むな、くすぐったい」