【d!】異世界人召喚の儀式Ⅱ (ページ33)

今日:20 hit、昨日:119 hit、合計:179,062 hit

82.断念ページ33

gr「それで、改善案の内容は？」

『今貴族と平民の差がありますよね、それを無くすって感じです』

gr「…多分それは急にやっても難しいな」

『？(おや、)』

tn「それはな、わいらも少しずつやってるんよ」

『(ああ)…成程、そうでしたか、確かに鬱さんも｢どうしても出てしまう｣と言ってましたもんね…』

『分かりました、今は諦めましょう』

「「「「「！」」」」」

rbr「随分と、あっさりやな」

『今はですよ、皆さんがやっているのに時間がかかっているなら今急にやっても仕方がありませんから』

gr「理解が早くて助かる」

『ですが…少し辛いですね』

「「「「「・・・」」」」」

os「･･･Aちゃんはこの世界の常識をあんまり知らんよな」

オスマンが優しく問いかける。

『(確かにそうだ)…すみません、先走りすぎました…』

gr「いや、そう言ってくれて嬉しいぞ、手を貸してほしい時は頼むな、」

『はい、』

.

ci「ところで…さっきの娯楽品ってなんなん？」

「「「「「「あ」」」」」」

『い、言いませんよ！まだ、石鹸とシャンプー軌道に乗ったばかりじゃないですか！』

os「ダメめう？」

『(ｯそれはずるいですって)ダメです』

『…あ、だけど、石鹸とシャンプーの新作案は教えましょう』

tn「な！まだあれ以外にあったんか！？」

『はい、香りが違ったりします』

gr「何故初めから言わなかったんだ」

『だって初めからそれ出したら平民まで行き渡らないじゃないですか』

「「「「「「「！」」」」」」」

ht「そこまで考えてたの？」

『はい、その方が多くの人に行き渡るし、社会的にも色々いいでしょ？』

社会的にも色々いいとは、新しいものは貴族から使うという謎の暗黙の了解と他国の事だ。それに、初めて出した物は貴族が使いブームになるが、それでは所得が低い平民には行き渡らない。しかしそれに変わる新しい物が出てきたら、前の物は貴族の中ではブームが終わり、価格が安くなる。すると自然と平民にも物が回ってくる。ということだ。

『私は別にお金目当てではありませんし、国の経済を上げるためだけに、提案してるわけではないんですよ』

ﾊﾟｸ

シーン

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ｺﾞｯｸﾝ
『ただ皆が喜んでくれる事がしたいだけです』

ﾊﾟｸ

そう言うAに一同は思う

「優しすぎる」

と

『でも、私、自分が違うと思ったら容赦なく切り捨てますよ？

.

何せ何の得にもなりませんからね』