感情32 ページ37
無感情幼女side
そのひわたしはゆめをみた。
《A〜!─と─さ─だよ〜!》
かおのととのっただんせいが、
わたしをうえからみおろしている。
そのとなりでおんなのひとが、
やさしくわらっている。
だれ?
あたたかくて、つながりのあるなにか、
それがわたしにはわからなかった。
《─る─!大変だ!───がここに───》
いきなりむらさきいろのかみのおとこのひとが、
こちらにはしってきて、おとこのひとにいう。
おんなのひとは、
ひどくおどろいたかおをして、
わたしをだきあげるとすぐに
どこかへむかってはしった。
どこにむかっているの…?
おんなのひとはすぐにどこかのへやにはいって
わたしをふすまのなかにいれると、
《…静かにしていてね?》
そういってわたしをふすまにとじこめた。
ふすまのなかはまっくらで、なにもみえない。
《や、──て!─けて!》
《うわぁぁああ!》
だれかのさけびごえや、
なにかにおびえたようなこえがきこえた。
そのしゅんかん
ザシュッ
とにぶいおとがして、
さっきまできこえていたこえが
なにもきこえなくなった。
そして、すすっと
しらないおとこのひとがふすまをあけて、
にやりとわたしをみる。
《子供か…しかも──》
そのひとは、わたしをざつにもちあげると、
ちかくにいたおんなのひとにわたしをみせた。
《…─かす気?》
おんなのひとはわたしをみると、
いやそうなかおをしてそうきいた。
《──も─きな俺が───ないわけないだろ?》
そういうと、おんなのひとは
ためいきをついてあおいひかりとともにきえた。
!…このひとたちは───
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
『!』
わたしはがばっとめざめると、
だれもおこさないようにして、
ゆっくりしずかに、そとへでた。
そらはまだあかつきいろにそまっている。
『……あのゆめはなんだったのかな…』
わたしはしずかにかおをあげる。
そらにはまだ
おつきさまがのこっていた。
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ユキ - 一寸お絵描きメーカーで夢主ちゃん作ってみました!良ければ使ってください!https://share-cdn.picrew.me/shareImg/org/202203/1442555_2KQ1WGbr.png (2022年3月26日 23時) (レス) @page49 id: a886329cec (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!もし続編が出るなら、続きを楽しみに待ってます!(*´ω`*) (2021年9月24日 21時) (レス) @page49 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新されないのが勿体無い位面白くてイッキ見しました!!!!更新頑張って下さい!!!応援しております!!! (2021年4月10日 12時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
いぶき)(プロフ) - 続きが気になるのですが……続編はやりませんか?もしやるなら楽しみにしてますね^^* (2020年8月6日 23時) (レス) id: efda6d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 続編楽しみにしてます!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年1月7日 23時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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