皆集まれェェエエ！！自由な私達の（非）日常的学園物語！【オリジナル合作小説】

理由【地獄狼】 ページ49

さっきから誰かに見られているような嫌な感覚が消えない。

言い表すなら爬虫類に睨まれているような感覚だ。

なんだか神々しい気配がするので神の類いかなにかだと思うが、薄気味が悪かった。

鬼灯「皆はどんな理由で入学しようと思ったのだ？」

俺が眼だけキョロキョロ動かして辺りを見ていると鬼灯が、こんな質問をしてきた。

因みにユリは暇だったかららしい。

「……俺は妹に勝手に入学の手続きされて良いから行けって言われた。」

あの蹴り容赦無かったなぁ……。有無を言わさず追い出されたし。

まあ、そんな事はどうでもいいがな。

おもむろにスマホを取り出して電話をかける。発信先は……。

『やっほー兄ちゃん！自由学園、雰囲気的にどうだった？』

妹だ。

「……かくかくしかじかで。ってんな事はどうでもいい。」

とりあえず簡潔にミサイルが降ってきた事を伝える。

「発車位置とか計測できないか？」

『できるよー！ちょっと待ってねー！』

少し待つとスマホにミサイルの発車位置が送られてきた。場所はここからさほど遠くないらしい。

そして落ちていたミサイルをおもむろに拾い上げて……

発車位置に落下するように思いっきり投げた。

ミサイルは綺麗に弧を描いて飛んでいき、そして見えなくなったのだった。

「……よし、こんなもんかな。」

もはや俺が人間じゃないって事は、

誰が見ても一目瞭然だろう。

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