皆集まれェェエエ！！自由な私達の（非）日常的学園物語！【オリジナル合作小説】 (ページ34)

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人外【地獄狼】ページ34

よし、とりあえず状況を整理しよう。

いきなりミサイルが飛んできて、それを片手で受け止めたらなんか下にデカイ穴が開いて、そこに落ちたと思ったら彩希とか言う自称神に出会って、穴から吐き出されて今に至るわけだ。

とりあえずやることも無いんで、3人が駄弁っているのを黙って聞いていると。

？「あのーすみません」

誰かが彩希に話しかけてきた。

彩希「なんじゃ？小娘よ。」

ユリ「あ、始めまして。夜桜ユリです。それで、聞きたいことがあるんですが……」

彩希が、何を聞きたいか問う。

ユリ「その…黒いのって、何ですか？」

黒いの……嗚呼、俺が中に入ったあれか。俺も知りたい。

彩希「嗚呼、境界の…隙間の事か。」

彩希ー全員「境界の…隙間？」

なんだそりゃ。今まで生きてきて見たことも聞いたこともねぇぞ。

……しかも、予期せずに全員ぴったり声が揃ったし。

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とりあえずまとめると、あいつの使える異空間みたいな物らしい。なにかと便利だな。

さらに凄いのは話を聞いていたユリが全く動じないで話を飲み込んだ事なんだが。

そう考えていると、ユリがこちらに向き直った。

ユリ「へぇ、ありがとうございます。あの、そういえば他のひとの名前聞いてないのですけど、名前お伺いしてもいいですか？」

……名乗らないと駄目？

しかし先に二人が名乗ってしまったので、俺も名乗るしかなくなってしまった。

普通に名乗っていたが、恐らくこいつらも人外だろ。

なんでわかるかって？

人間の臭いがしないから。

「……俺は狼炎ジグだ。どこにでもいる普通の一般市民だぜ。」

そう名乗っておいたが、名乗った瞬間にユリ以外の全員から『嘘つけ』って見られた。

……まあ、そりゃそうだよな。どこの世界にミサイル片手で受け止める一般市民がいるって話だ。

「別に人間ってのは間違いじゃねぇよ。ただ体に良からぬ物が混じってるだけで。それがなにかは、またあとで話すさ。」