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第5話 実【じじょう】夢主side ページ6

今から三年ほど前なんですけど、
私にも一応家族があって、ご近所との関係もいいっていう感じだったんです。


表向きは。

父は働かず私たちに虐待を繰り返して、母はとばっちりを避けて街で呑みまくって。
弟と妹は必死に守りました。
後で知ったんですけど、父は結構な頻度でヤクをやってたそうです。
どちらにしろ私はその現状をとにかく嫌がってました。

そんなある日、私は高校からの家路で、途中で赤いジャケットを着た人──今ならあなたとわかりますが──とすれ違って家に着いたら、
そこには音をたてて燃える自宅がありました。

その家を見て「よかった」と思う私は変だと思います。
でも、私はあの日々を抜け出したことを後悔してませんし、その機会をつくってくれたあなたにお礼を言いたかった。
だから私はあなたの居場所を知ろうとしたんです。
頻繁に場所を替えてるらしくて、時間がかかりましたが。

A「そして、噂で劉一さんが葛西さんの今の居場所を知ってると聞いて」

葛西さんは黙っていた。
黙って、新しい煙草に火を着けた。
葛「……なあ、A」
A「はい」
葛「俺は、そうかとうなずけばいいのか?ごめんと言えばいいのか?」
A「……任せます」
葛「そうか」
A「さすが全国指名手配犯ですね」
葛「Aは、どうする気だ、これから」
A「特に考えてもいません」


葛「コッチに、こないか?」


それはあまりに唐突だった。
A「えっ?」
葛「いやだって何も考えてねーならその方がい
いだろ」
考える。
コッチ、が何を指してるかは知っている。
A「……要は殺し、ですよね」
葛「ああ」
答えはもう決まっていた。葛西さんが言うとおりにしようと、決めていた。
A「いいね」
葛西さんは口角を上げる。
葛「その答え、待ってたぜ」
すると、葛西さんは右手に火を灯した。


葛「生きる喜びを、教えてやるよ」

私、淀実Aは、今日から葛西さんとの刺激的な毎日が始まります。

◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯

更新遅れてごめんなさい!
最後のシーンは書き始めた時から考えてました。
Aの火傷は葛西さんの反対側にあります。

ついにAとシックスが対面、Aの力も判明します。

第6話 初【たいめん】→←第4話 淀【ふかいわけ】葛西side


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設定タグ:葛西善二郎 , 魔人探偵脳噛ネウロ , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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利羅(プロフ) - 白狐さん、コメントありがとうございます!まだまだネウロは不滅です!拙いながらも精一杯頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年10月28日 22時) (レス) id: fdb62179d7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - おぉ…ネウロの投稿いまどきしてる方いらっしゃるんですね…面白いです!更新頑張ってくださいね! (2017年10月28日 21時) (レス) id: c80fc03d1f (このIDを非表示/違反報告)
あーうー - お?ネウロと(2回目)対面?つか夢主ちゃん死亡フラグたてまくってる気がする… (2017年10月14日 23時) (レス) id: 498ada8b8c (このIDを非表示/違反報告)
利羅(プロフ) - あーうーさん、いつもコメントありがとうございます!他にもパロとか本編も頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年9月17日 10時) (レス) id: fdb62179d7 (このIDを非表示/違反報告)
あーうー - キタコレ!歌い手はね!そらまふとかでてきたらもっと需要ありだとおもいま))殴 (2017年9月11日 22時) (レス) id: 498ada8b8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:利羅 | 作成日時:2017年7月24日 16時

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