少女は放火魔に恋をした様です。

第21話 甘【ちょこれいと】 ページ25

さあさあどうしようか。
季節は二月。私達は人間の異常な回復力に驚きつつ、次に向けて準備を進めつつも、大体いつも通りだった。
そして私の今最大の問題、


バレンタインまであと二週間。
とりあえずどうしよう。
ジャヤ、ジェニー、テラの三人と……正直嫌だけど(←)シックスと……
A｢葛西かぁ｣
ぶっちゃけ葛西には手作り渡したい。
だが、だがですよ読者さん。

我々血族にはあのクッソドS悪意ワカメと女王様がいる訳ですよ。
そんな中葛西に渡してみてよ。
ぜってー弄られるに決まってんじゃああああぁぁぁん!!!!!
無理ゲーにも程がある。
もういっそのこと2chの住人(ニート達)に対策を問いたい。無理だけど！
でも世話チョコとかは買わないとね。

そんな訳で今高○屋にいます。
久しぶりの都会でワクワクします。
ジャヤには抹茶チョコ、テラにはバラのチョコ、ジェニーにはベリー入りチョコ、シックスには……なんとなく内臓チョコ。
葛西は……あ、そうだ。


A｢葛西喜ぶといいな｣
私はカップの大吟醸をカゴに入れて、
数枚の板チョコを手に取り、顔を上げたその時


桂｢うわぁ〜！美味しそ〜！｣

…………げ。
とりあえず全力ダッシュ！
理由？不可抗力！
裏の棚に移動して息を整える。
あっぶな。怖い。もはやホラー。
店から出ると、スマホがなった。葛西だ。
葛西善二郎どこいる?
Aあ、ごめん
葛西善二郎いやだからどこ
A高島屋前。もう帰る
葛西善二郎気をつけろよ
Aはーい
タクシーに乗って、車内でク○クパッドを開く。準備オッケー！




はい。二月十四日ですよ。
三人はとても喜んでた。あとシックスも。
そして問題の葛西。まだ渡してない。
なのでメールで『部屋に来て』とだけ送った。
……落ち着け。いくら何でも心拍数おかしい。
葛西から『もうすぐ行く』とメールが来て、深呼吸する。

五分後、葛西はいつも通り入ってきた。
葛｢どした？いきなり｣
A｢あのーさー……｣
言え！言えよ私！


A｢これ……いらなかったら捨てて……｣
葛｢え？俺に？｣
A｢……うん｣

言えたーーーーー！
ファインプレー！私！
そしてじゃあねで逃げる！やった！
あー……怖かった……

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
次回！

第X話 ○【ださくしゃから】→←第20話 6【きょうみ】シックスside

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