遊郭へようこそ、金髪くん。【 我妻善逸 】

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からかうと、善逸くんは部屋に着くまで黙ったままになってしまった。

うーん、ウブだなあ。
喋れば喋るほど、彼はとても面白い子だということが分かっていく。







「はい、部屋着いたよ、先入って」

「………お、邪魔します……」







部屋に入るよう促すと、小さく一礼して渋々部屋に入って行った。

………遊郭での接客対応は約2時間。
その間、たーっぷり楽しもうね、善逸くん。
彼に見えないようほくそ笑み、部屋の襖をピシャリと閉めた。







早速、始めようじゃないか。






「ほら、そこ座って座って」

「は、はい」







カチコチになりながら正座をする善逸くんの側にすとんと座り、
顎を掴んで私の方に顔を向ける。








「わ、⁉っちょ、顔ちか…………っ‼」

「ね、もう二人っきりなんだよ?せっかく来たんだから楽しもうよ、ね」

「っ……!」







そう耳元で囁けば、彼の肩がビクッと跳ねる。
おじさんは中々こういう反応をしない為、私は楽しくて楽しくて、ゾワゾワと鳥肌が立ってしまった。









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