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私が思考をゴミ箱に投げ捨てボーっとしていたら、夜蛾先生に「A」と肩を叩かれた。なんだろう?と急いでゴミ箱から回収してきた思考回路で首をかしげる。
「オマエに任務だ。夜の小学校で、4級か3級の呪霊を祓ってこい」
『な、なんて??』
「だから任務だ」
『任務』
「オマエが」
『私1人が』
「夜の小学校で」
『真夜中の怖すぎる小学校で』
「呪霊を祓う」
『呪霊に襲われる』
「いちいち無駄な妄想を入れるな」
嫌だ嫌だ無理無理無理できません帰る!!!あの家に帰りたくはないけど!!
呆れたようにため息をつかれたが、私は無理だ。1人でとかどんな罰だよ。肝試しだって行ったことないのに。悲鳴を上げる私に、頑張れよ、とだけ言って担任は出ていった。冷たすぎる。もう少し優しい対応を求めます!!
ヤバい、このままでは本当に1人で行かされるぞ。オイそこ、呪霊の群れに放り込まれたことに比べりゃマシとか言わない。呪霊もそうだが、今の私が1番怖いのは夜の小学校という単語だ。絶対オバケ出るじゃん!七不思議とかあるじゃん!怖すぎ!!
硝子に着いてきてもらうため頼もうとすると、面倒事の気配を察したのか、彼女はすでに逃げた後だった。は???担任並に冷たい対応やめて。
『しょ、硝子…』
「何オマエ、そんなに怖いわけ?」
『夜の小学校だよ!?怖いに決まってんじゃん!オバケと遭遇したらどうすんの!?』
「殴る」
「蹴る」
脳筋みたいな答えが返ってきた。なるほど、呪霊と一緒に祓ってしまえと。そういう問題じゃねぇんだよな!!!
はぁ〜〜〜と盛大にため息をつく私の肩を、夏油くんがトントンと叩いた。今日も変わらず個性的な前髪をしていらっしゃる彼が、ニコニコと胡散くさ………じゃなくて綺麗な笑みを浮かべて口を開く。
「A、そんなに怖いなら私が着いていこうか?」
『えっ……………』
夏油くんの発言に、つい目が丸くなった。でもオマエ特級じゃね…?任務とか……アッ、ないんスか…。1人は怖いけど特級も怖い。ぼっちと特級を天秤にかけて考え込んでいると、五条くんが「傑が行くなら俺も行く」と手を挙げる。ぼっちを取るか特級×2を取るか?なんて究極の2択なんだ。
「まぁAが1人で小学校行けるならいいんだけど」
『すみませんムリです着いてきてください』
(1人で行く勇気はなかった)
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時