検索窓
今日:45 hit、昨日:39 hit、合計:210,694 hit

ページ50

ここで男性と一緒に行ってしまえば、祓いに来た意味がない。というか、私と遊んだところで楽しくないのは目に見えてる。「お姉さん聞いてる?」と覗き込んできた彼らに対し、愛想笑いを浮かべて口を開いた。




『やっぱり、私ら初対面だから楽しめないと思うんです、けど……?』

「いやいや、一緒に遊んでるうちに楽しくなってくるって」

『それに、私も人に聞いただけなんでお礼はいらないです…』

「じゃあせめて、あっちで一緒にお喋りしようよ」

『うーん、でも……』




困った。そもそもコレはお礼がしたいだけなのか?もしかしてナンパとか………ないよなー。だって私だし。



そういえば、以前真依が言っていた。上目遣いで笑ってれば知らない男はどこかへ行くと。そのアドバイス通り、笑みを取り繕って上目遣いもどきをしてみたら、急に静かになる男性。お、ようやくか?と期待したのも束の間、「お姉さん、やっぱ───」と近づいてきた男性に、思わず後退りする。おい真依!話が違う!

意を決して『あの…!』と小さく声を上げた。




「ん?何?」

『やっぱり、仲良い友達と遊ぶのが1番楽しいと思います…。お礼は本当に大丈夫ですし、ここの海スゴく綺麗なので。せっかく沖縄に来たんですし、初対面の私なんかより友達といる方が良い思い出になると思いますよ…?』




恐る恐る意見を口にしたところ「……コレ振られた?」「だろ。ってか後ろの男彼氏?」「何あの目、俺ら殺されるんじゃね」などとヒソヒソ話している3人。ぶっちゃけ丸聞こえである。振るも何も告られてないし、後ろの男?と振り向いても誰も…あ、夏油くんいる。でもいつも通り穏やかに笑ってるから違う人のことだな。遅すぎて迎えに来たのか?




『あの……?』

「うん、お姉さんの言う通りだわ。たまには男だけで遊ぶのも悪くないよな」




じゃあね〜と去っていった彼らを横目に、足で蹴って呪霊を祓う。「A?」と訝しげな顔になった彼に、『ちょっと散歩してた』とだけ告げて足早に戻った。




「ダメだろうA、笑って上目遣いなんて。ああいう輩に愛想振りまく必要なんてないんだよ」

『いやあの……すんません』




…なんか怒られたんスけど。なんで?









(後日真依を問いつめたところ、「そんなの適当に決まってるじゃない」と言われた)

(は???)









続編
-2-禪院家の怖がりちゃん【呪術廻戦】

この小説の続きへ→←番外編【沖縄での、とある1コマ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (254 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
759人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 超絶怖がり , 師匠はどこぞの術師殺し   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
- さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。