禪院家の怖がりちゃん【呪術廻戦】

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少し思考を巡らせていた黒井さんが、「！！まさか奴ら空港を占拠する気じゃ」とハッとした顔を見せる。確かに空港を占拠されたら色々と面倒だしな。




『あー、そうかもですね』

「でも大丈夫。沖縄(ココ)に来たのは、私達だけじゃない」




夏油くんの言葉に大きく頷いた。そう、実はここに後輩ちゃんも来ているのだ。今頃は那覇空港で待機してるハズである。



同期はイカれた奴らばかりだったから、マトモな後輩のことは結構好きなんだよな。そう考えた時、脳内で「アイツらはイカれてるけど俺はマトモだよな」「私だけだよね、マトモ枠って」「クズ共と違って私はマトモだから」という3人の声が響いた。？？？？？何コレ幻聴？？




『安心してね夏油くん、キミもちゃんとイカれてるから』

「急にヒドいな。確かに悟や硝子、Aはそうかもしれないが、少なくとも私はマトモだろう？」

『…………………………』




ふざけて話しかけると、まさかの答えが返ってきた。夏油くんなりのジョークかと思ったが、当然のような表情に首を傾げる。アレって私の幻聴じゃなかったっけ。しかも私までヤベェ奴にされているんだが。何故。



首を傾げていると、電話越しに「身を粉にして先輩達は頑張っているんですよね！僕も頑張ります！！」と明るく宣言していた灰原くんを思い出した。そして同時に「本当に1年に務まる任務なんですかコレ」と言っていた七海くんのことも思い出した。大丈夫だよ七海くん、私のほうが分不相応な任務してるから。



ちなみに灰原くんよ。その"身を粉にして頑張っている先輩"は今、「ブハハハハハ！！ナマコ！！ナマコ！！」とナマコを捕まえて大爆笑しているぞ。しかも砂浜を全力疾走して理子ちゃんとナマコを投げつけあってるし。……身を粉にしてって何だっけ。なんか意味違う気がする。




「いいんでしょうか、観光なんて…」

「言い出したのは悟ですよ。アイツなりに理子ちゃんのことを考えてのことでしょう」

『五条くん、口は悪いけど根はいいヤツだからね。腹黒そうな夏油くんと違って素直だし』

「色んな方向にケンカを売るんじゃない」




そう言って額にデコピンしてきた夏油くん。待て、デコピンってこんな威力強いもんだったか？一瞬意識飛びかけたんだけど。どういうこと。









(このゴリラめ…)

(何か言った？(デコピンの構え))

(スミマセン何デモナイデス)

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