禪院家の怖がりちゃん【呪術廻戦】

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まさか、こんな展開になることを誰が予想しただろうか。




「「めんそーれー！！！！」」




その声と共に海へと駆け出した五条くんと理子ちゃんを目で追い、あれ？と首を傾げる。おっかしーな、昨日までのシリアスどこ行った？



そう、ただ今の現在地は沖縄である。もう一度言おう。沖縄である。………なんで？？？？？



理由は単純。拉致犯が取引場所を沖縄に指定してきたからだ。いや何で沖縄なんだよ、とはツッコミ入れたくなったし、何なら堪えきれず小声で言ってしまったが、誰にも聞こえてなかったみたいだし気にしないことにした。本当になんで沖縄なんだろ。呪詛師の考えてることは理解できないや。



連絡を受けた後、私達も沖縄に出発し、黒井さんの救出と捕縛した拉致犯の尋問も終わらせたところで海水浴を全力で楽しんでいる。私も2人と同じように海に飛び込んだが、思ったより水が冷たくてすぐ陸に上がった。こんなに冷たいのに、あの2人元気だなぁ……(遠い目)



ワイワイとはしゃぐ一方で、少し落ち込んだ顔をした黒井さんとそれに苦笑いした夏油くんが話している。…なんだろう、こちら側のこの保護者感溢れる感じは。向こうはTheガキんちょの集まりなのに。黒井さんはともかく、夏油くんは私と同級生だよね？？雰囲気が完全に保護者のそれなんですけど。




「まさか盤星教信者…非術師にやられるとは。自分が情けない」

「不意打ちなら仕方ないですよ。私の責任でもある」

「不意打ちだったんですかね。「Q」の1件で気をつけてたつもりだったんですけど、イマイチ襲われてた時の記憶が……」




うーん？と疑問を抱いているような黒井さんの隣で、海で遊ぶのは諦めて大人しく砂の城を作り始めた。あ、カニがいる。よし、今日からここはヤドカリ城だ。



テキトーに作ったヤドカリ城に、カニのハサミを警戒しつつ城に招き入れようとする。しかし、城ではなく私の方へ向かってくるカニに泣きそうになった。オイふざけんなよ。カニと全然関係ない名前つけたから怒ってんの？それともテキトーに作ったこと？ねぇハサミで威嚇してこないで！怖いんですけど！！(半泣き)



カニと格闘している私を見て、夏油くんと黒井さん(保護者)が微笑ましい顔をしている。そんな顔する前に助けてくれよ！カニと戯れてるワケじゃないから！！これはカニとの死闘だから！！









(Aは生き物に好かれやすいね)

(絶ッッッ対違う！！！)

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