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自分のチョロさに我ながら心配になったが、それはそれ、これはこれ。ちゃんと呪詛師は絞め上げ気絶させたし、通行の邪魔にならないよう庭に放り投げたから安心してほしい。最初、手刀で気絶させようとしたら失敗したのはここだけの話だ。だって手刀カッコイイじゃん!!いつか成功させたい。
呪詛師が何も尋問してないのに(それどころか喋ってすらないのに)勝手に情報提供してくれたおかげで、無駄な時間を省くことができた。やっぱりアイツ馬鹿だろ。ペラペラ敵に情報話してどーすんだ。今回は助かったけど。
夏油くんから連絡を受け、校門へと向かう。黒井さんもそこにいるんだって。
…うん?黒井さんがモップで呪詛師倒した?待ってどゆこと。思ったより強くね?
肝心の理子ちゃんは、五条くんと共に学校を出た後なんだとか。こんなとこにずっと居るワケにはいかないしな。
合流するまでに夏油くんと情報をすり合わせた結果、呪詛師御用達の闇サイトで懸賞金3000万までは同じだったが、どうやら期限付きだったらしい。明後日の11時までだってさ。あのエセイケメン呪詛師、そんなの言ってなかったぞ。オイちゃんと情報は吐いてけや(キレ)
彼らと合流した途端、呪詛師が「クックッ、やっぱさっきのが3000万か」とニヤついて消える。え???状況が全然理解できないんですが??
『消えた?』
「あ、A。無事で何より」
『そっちこそ。で、何あれ?』
「式神!?」
「いや、式神とは少し違う。悟」
いつの間にか五条くんに電話をかけていた夏油くんが、懸賞金の件をかいつまんで説明した。説明し終わると、「すぐに向かおう」と全員揃って校門を出る。
「万が一ということがあります!!お2人の方が速い。先にお嬢様の所へ!!」
『黒井さんは大丈夫ですか?』
「私なら大丈夫です」
力強く頷いた彼女を見て、夏油くんと一緒にスピードを上げた。冷静に考えたら、あの人さっきモップで呪詛師叩きのめしてたもんね。うーん、強い。
『あ、そうだ。夏油くんに1個聞きたいことあるんだけど』
「何?」
『私の制服って高専ので合ってるよね…?』
「…………………………」
夏油くんの「(何言ってんだコイツ…)」という顔に、やはり私の制服は高専のだと確信する。いや違うんだよ夏油くん、最近やたらと呪詛師に同業者扱いされるから不安になってただけなんだよ………。
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時