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プツッと電話を切った五条くんが、「チッ。ゆとり極まれりだな」と舌打ちする。
「そう言うな悟。ああは言っていたが、同化後彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる。友人、家族、大切な人達とはもう会えなくなるんだ。
好きにさせよう。それが私達の任務だ」
『…そうだね』
天元様との同化。それが星漿体の運命だ。同化するまで、彼女には大切で楽しい思い出をできるだけ作ってあげたい。なんて、これは私のエゴだけど。
「理子様に家族はおりません。幼い頃事故で…。それ以来、私がお世話して参りました。ですからせめて、ご友人とは少しでも─────」
「それじゃあ、アナタが家族だ」
笑って言った夏油くんの言葉に、ギュッと唇を結んだ黒井さんが「……はい」と返事した。家族、かぁ。家族って、どんな存在なんだろ。でも、そんな感じで大切にできるのって、ちょっと羨ましいかも…なんてね。
「傑。監視に出してる呪霊は？」
「あぁ。冥さんみたいに視覚共有ができればいいんだけどね。それでも異常があればすぐに─────」
そこで言葉を止めた夏油くんに視線を向ける。どうした？と思った時、夏油くんが私と五条くんの肩をポンッと叩いて再び口を開いた。
「悟、A、急いで理子ちゃんの所へ」
「あ？」
『へ？』
「3体祓われた」
夏油くんの呪霊が祓われた。それはつまり、校内に呪詛師がいるということで。その意味を理解するより前に、私達は校内に向かって走り出した。
＿＿＿＿＿校舎の中を駆けつつ、五条くんが「天内は！？」と黒井さんに訊ねる。
「この時間は音楽なので、音楽室か礼拝堂ですね」
「レーハイドゥ！？」
『何それ！？』
「音楽教師の都合で変わるんです。あとここはミッションスクールです」
黒井さんの発言を聞き、夏油くんが「悟は礼拝堂。黒井さんは音楽室。私とAは
曲がり角で2人と別れると、少し先に呪詛師の姿が見えて。「Aは向こうへ」と再度出された指示に従い、廊下を駆け抜ける。そう言えば小学校では廊下を走ってはいけません、と散々言われたな…というしょうもないことを思い出した。たぶんここも走っちゃいけない雰囲気があるけど、緊急事態なので許してほしい。
(ルールなんて守ってられるか)
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (
レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか？ (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます！不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ！更新楽しみにしておりますわわ！！！ (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち食べたい
| 作成日時：2023年9月9日 17時
