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夏油くんの術式である「呪霊操術」は、文字通り取り込んだ呪霊を操れるという羨ましいものだ。私のと交換してほしい。切実に。五条くんといい夏油くんといい、神様は不公平すぎる。神様にどんだけ愛されてんだよアイツら。でも性格は(硝子曰く)クズだから、そこで平等になってるのかもしれない。というかそう信じてる。
「思ってたよりアグレッシブなガキんちょだな。同化でおセンチになってんだろうから、どう気を遣うか考えてたのに」
「フンッ!!いかにも下賎な者の考えじゃ」
腕を組んでそっぽを向いた理子ちゃんに、五条くんが「あ゙?」とキレた。なんでコイツらこんなに仲悪いの?生理的に無理ってやつ??
額に青筋を立てた五条くんに対し、理子ちゃんが「いいか」と説明を始める。"同化"と"死"は全然違うみたいなことを言ってるけど、長々と説明されるのに飽きたっぽい最強コンビは「待ち受け変えた?」「井上和香」と携帯の画面を見せあっていた。そしてそれに理子ちゃんが「聞けぇ!!」とキレる。……………コイツらもうダメだ。相性が合わなすぎる。誰か交代してくれ(無理)
「あの喋り方だと友達もいないじゃろ」
「快く送り出せるのじゃ」
「学校じゃ普通に喋ってるもん!!」
顔を真っ赤にして反論した理子ちゃんが、何かを思い出したように「……学校!!」と叫んだ。???学校??
「黒井!!今何時じゃ!?」
「まだ昼前…ですがやはり学校は」
「うるさい!!行くったら行くのじゃ!!」
2人の会話に、私達は揃ってハテナを飛ばした。
_____場所は変わって、廉直女学院 中等部にて。
五条くんが夜蛾先生と電話している間、一度プールの近くで待機することになった。ハッキリ言おう。暇である。めちゃくちゃ暇である(2回目)
『夏油くん、私散歩行ってくるね』
「ふざけてる??」
ふざけてはない。立地を把握して任務に活かすというれっきとした建前があるのだ。コラそこ、暇つぶししたいだけとか言わない。
散歩に行くため立ち上がったと同時に、五条くんが電話を終えた。なんてタイミングの悪いヤツなんだ。もうちょい遅くても良かったのに。
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時