禪院家の怖がりちゃん【呪術廻戦】

任務と観光 ページ36

バイエルン？さんが倒された「Q」は、当然ながら組織瓦解。五条くんにボコられた人、実は最高戦力だったようだ。五条くんが強かったのか、最高戦力が思ったより弱かったのか、私には判断できません。たぶん五条くんが強すぎたんだろうけど。私なら負けてた気がするし。



話は変わるが、護衛対象である星漿体の少女は、天内理子ちゃんというらしい。あの後合流した五条くんによって横抱きで運ばれている。こーゆーのお姫様抱っこって言うんだっけ。今度硝子にやってみよっかな(される側よりする側の人)



「一応医者診せる？」「硝子がいればねぇ」とのんびりした会話を最強コンビがしていると、理子ちゃんの目がパチッと開いた。あ、起きた…と思った次の瞬間、五条くんの頬に強烈なビンタがお見舞いされる。今すげー音しましたけど。何があった(何があった)



ぷっ、と笑っている夏油くんと、頬を押さえて静かにキレる五条くん。ヤベェ理子ちゃん想像以上につえー子だった。あの五条悟にビンタするヤツなかなかいねぇよ。




「下衆め！！妾を殺したくば、まずは貴様から死んでみせよ！！」

「理子ちゃん、落ち着いて。私達は君を襲った連中とは違うよ」

「嘘じゃ！！嘘つきの顔じゃ！！前髪も変じゃ！！」




ピシッと夏油くんの笑顔が固まる音が聞こえた。ヤダこの子怖いものないの？夏油くんの地雷を的確に踏み抜いたよね。



最強コンビの短すぎる導火線に火をばら撒いた理子ちゃんは、「ぃいやーーー！！！不敬ぞー！！」と悲鳴をあげて引っ張られている。ゴメンね、巻き込まれたくないからフォローできないや。アイツらキレると怖いから………(震え声)



良く言えば怖がり、悪く言っても怖がりな私に代わって「おっ、おやめ下さい！！」と2人を止めたのは、世話係の黒井美里さんだ。呪霊に乗ってるのがとても気になるけど。『乗り心地はどうですか？』と聞けば、「普通です！」と返された。普通なんだ…。


その返答に、夏油くんが複雑な顔をしている。いやまぁ戦闘に使えりゃ別にいいと思うが。車じゃないし、乗り心地の追求はどっちでもいいと思う。




「黒井！！」

「お嬢様、その方達は味方です」

「……何に乗っておるのだ？」

「これは、前髪の方の術式です！！」

「その言い方やめてもらえます？」




黒井さんの発言に笑いかけ、夏油くんの視線を感じてスッと真顔になった。危ね、理子ちゃんの二の舞になりかけてたわ。

✿→←✿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す