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そんな感じで呪詛師が必死に訴えているのに、夏油くんは耳に手を当て「…？」と聞こえないフリをしている。なんてヤツだ。いいぞもっとやっちまえ。
「聞こえてるだろ！！」とすかさずツッコミを入れた呪詛師に関わらないよう、気配を殺してソファーに近づいた。入口からはちょうど見えなかったが、夏油くんの向かいに少女と女性がいる。三つ編みの少女が星漿体かな。となるとお団子の女性は、少女に仕えてる人って感じか？
「呪詛師に農家が務まるかよ」
「聞こえてんじゃん！！」
こめかみに指を当て、はぁ〜〜と面倒くさそーに携帯を触る夏油くんに、流石に呪詛師がキレた。そして直後に私と目が合って。……………アッ終わった。
「おい、そこのオマエ！」
『ヒェッ、はい！！』
「A、わざわざ返事しなくても…」
夏油くんが呆れたように呟いたのは聞こえなかったことにしよう。そんなことより問題は呪詛師だ。何？こちらに寝返れ？そいつを説得して解放しろ？夏油くんの目の前で何言ってんだコイツ。もしかして私も高専の術師だとご存じない？？？
即座にお断りしようとしたが、従わなきゃ殺すと言わんばかりの呪詛師の勢いに思わずたじろいだ。すると、夏油くんの方から冷たい視線を感じる。待ってください夏油くん、私は裏切り者じゃありません！
「Aもコイツと同じ目に遭いたいって？それなら早く言ってくれたら良かったのに」
『違う違う違う私は呪術師だから！！寝返ったりしないから！！』
「だってさ」
「学生風情がナメやがって…！！」
とうとう腹をくくったらしい呪詛師の睨みが怖くて、すぐにソファーの後ろに隠れた。どう答えても誰かからはキレられるという理不尽な状況。最悪すぎる。どうすりゃいーんだよ。
「A」と夏油くんに名前を呼ばれ、コソコソと移動する。気分は完全に脱獄犯だ。どこも脱獄してないけど。
そのままソファーの後ろから小さく顔を出した私の前に、メールの画面が映し出された。そこに映っていた写真に、ポカンと口が開く。あれ？五条くん満面の笑みでピースサインしてなかった？しかもさっきの呪詛師ボコボコにして。何アイツ怖い。そんなの自撮りして送ってくんな。
お仲間の呪詛師がボコられたとも知らず、最高戦力やらバイエルさんやら叫ぶ呪詛師に「ねぇ」と夏油くんが話しかけた。
「バイエルってこの人？」
「え？
……この人ですね」
☆「Q」、組織瓦解───！
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (
レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか？ (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます！不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ！更新楽しみにしておりますわわ！！！ (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち食べたい
| 作成日時：2023年9月9日 17時
