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_____少女のいる場所へ向かう途中、自販機で飲み物を買った五条くんが「でもさー」と声を出した。
「呪詛師集団の「Q」は分かるけど、盤星教の方はなんで
「崇拝しているのは純粋な天元様だ。星漿体…つまりは不純物が混ざるのが許せないのさ」
『ふーん、めんどくさ』
「だが盤星教は非術師の集団だ。特段気にする必要はない。警戒すべきはやはり「Q」!!」
「まぁ、大丈夫でしょ。俺達最強だし」
飲み終わった空き缶を片手に、当たり前のように言い切った五条くん。確かにキミら最強だよな。特級コンビに勝てるヤツなんて、そうそういないんじゃね?
でも「もちろん俺と傑の話であって、Aは別だけど」という一言を付け加える意味とは。ちゃんと身の程はわきまえてますから。勘違いなんてしてねぇし。
「だから天元様も、Aはなんでなのか分かんねぇけど、俺達を指名…何?」
「いや…悟、前から言おうと思っていたんだが、一人称「俺」はやめた方がいい」
「あ゙?」
「特に目上の人の前ではね。天元様に会うかもしれないわけだし。「私」最低でも「僕」にしな。Aもそう思わないか?」
『ん〜〜、夏油くんの言う通り、せめて天元様の前では一人称変えときな?確かに、五条くんがいきなり「私達、最強だから」とか言い出したら引くけど』
「引いてんじゃねぇよ」
五条くんがペキッと空き缶を小さく丸め………空き缶を小さく丸めた??駄目だ、どうせ術式だし、いちいちツッコミ入れるのやめよ。私が疲れるだけだわ。
にしても一人称、かぁ。「私」とか「僕」を使う五条くんなんて想像つかないし、失礼ながら頭の心配してしまうかもだが、やっぱ「俺」はやめといた方がいいと思う。私らの前なら別にいいんだけど。でも上層部に失礼な態度とる前に練習しといた方がいいんじゃないかな。
「歳下にも怖がられにくい」
「はっ、嫌なこった」
五条くんが笑って返した時、ボンッとどこからか爆発音がした。そちらを見ると、建物の部屋から煙が上がっていて。おっと?「これでガキんちょ死んでたら俺らのせい?」とか呑気に言ってる暇はあるんでしょうか五条くん。そんな不吉なこと言わないでください。
夏油くんが呪霊を出したと同時に、その部屋から何かが落ちたのが見えた。なんだアレ……………女のコ?…おい待て星漿体の子じゃん!?早速任務失敗ですか!?
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時