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正確には私の影から飛び出してきた…と後で直毘人さんに伝えられたのだが、今の私にはそこまで気を配る余裕はなくて。ただ、突然現れ、しかも私が1番使い慣れた呪具の出現に、考えるより先にそれを掴んだ。
呪具さえ手に入れば、後はもう得意(？)分野。師匠に鍛えられた体術で呪霊をひたすら攻撃していたら、気づけば周りには何もいなくなっていた。あれ、もしかして呪霊って私が思ってたよりも強くないし怖くもない？毎日相手してる師匠の方がよっぽど強くね？？
世の中は案外怖くないものなのかもしれない。実際、師匠も呪具も最初は怖かったけど、よく見るとそんなに怯えるほどでもなかったし。師匠のあの強さは未だに怖いが、これは恐怖というより畏怖に近いものだから気にしなくていいと思う。
そう考えると、直毘人さんも禪院家の中ではまだマシな人なんだろうな。やはり術式があると思っていた、術式なしには見えなかった…と実力を買ってたみたいなセリフを帰り道でずっと言ってたもん。もうこのセリフ35回目です。聞き飽きました。
そして同時に、でもオマエの術式はホントにその程度か？もっと色々できるんじゃないか？とも言われた。色々とは。アナタが見た光景が全てですが。これ以上何をどうしろと。
あの状況から推測するに、私の術式は恐らく影から呪具を出せるだけ。強い術式ならまだしも、こんな術式なら命がけの呪術師にはなるつもりないんで。
フィジカルギフテッドとか術式がない呪術師を否定する気はさらさらないが、私は怖がりだから、どうしても安全策をとってしまうのだ。何があっても呪術師にはならん。成人したらこんな家出てってやる。
＿＿＿＿＿禪院家に着くと、普段なら有り得ないくらい大勢の使用人が、奇跡的に無傷で帰還した私───というか正確には直毘人さんを迎える。私こんな出迎えされたことないのに。いっつもこんなお出迎えがあるのか。なーんかムカつく。
直毘人さんが仰々しく迎えられたのに対し、私は従弟の舌打ちと師匠の驚いた目に迎えられた。なんという格差社会。
まず従弟よ、なぜ舌打ちした。こんなに早く帰ってくると思わなかった上に、師匠に相手にされなかった？え〜〜、せっかく私を追い出したのに構ってもらえなかったんですか〜〜〜？？？(煽り)
そして師匠、なんでそんなビックリした目してんの。私初めて見たよそんな目してるとこ。無傷で帰ってくんのがそんなに可笑しい？？
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (
レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか？ (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます！不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ！更新楽しみにしておりますわわ！！！ (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち食べたい
| 作成日時：2023年9月9日 17時
