✿ ページ30
「弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント」
「"弱者生存"。それがあるべき社会の姿さ。弱きを助け、強きを挫く。いいかい、悟。
呪術は非術師を守るためにある」
『じゃあ私非術師なろっかな…』
「何言ってるんだい、A」
夏油くんには「バカじゃねーのかコイツ」的な目で見られたが、私はどちらかと言えば守る側じゃなくて守られる側にいたいので。なんで呪術師やってんだろ。何が何でも呪術師なんてやらん!!って決めてたハズなのに。どこで運命がねじ曲がったんだ。
首を傾げる私をよそに、「それ正論?」と五条くんが言った。あれっ今どこかでゴングが鳴り響く音しなかった?幻聴?
「俺、正論嫌いなんだよね」
「…何?」
「
よし、逃げよう。そう決意したが、あいにく私はドアから1番遠い席だった。2人の意識が私に向かないよう、そーっと逃げている私の視界に、ピューンと逃げ去る硝子が映る。そういやドアに1番近い席だったね。でも私を待っててほしかったかな!!置いてかないでよ。
「外で話そうか、悟」
「寂しんぼか?1人でいけよ」
バチバチと火花を散らす2人に、サーッと冷や汗が流れる。こっっっっわ!!!特級のケンカ怖い!!!この前もキミら教室半壊させて叱られてませんでした?ねぇ2人とも、反省って知ってる??
ようやくドアに辿り着きそーっと開けようとした途端、向こう側からドアが急に開いた。意図せず夜蛾先生と鉢合わせることになり、シーンとした静寂が訪れる。なんでこのタイミングで来るんですか先生………。
「何してんだ」という目で見られ、無言で席に戻った。特級のケンカが怖くて逃げようとしました、なんて私には言えなかった。隣からの視線が怖い。絶対言うなって圧を感じる。ってかオマエらいつ着席したんだよ。
「!硝子はどうした?」
「さぁ?」
「便所でしょ」
さっきまでケンカしようとしてた奴らとは思えないほど和やかな空気に、彼らの手慣れた感じが窺えた。コイツらしょっちゅうケンカしてるしな。先生にバレないようにやるのも日常茶飯事なのかもしれない。なら私の前でもしないでほしかった(切実)
759人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時