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「とりあえず自己紹介でもする？」という夏油くんの発言により、自己紹介の時間が始まった。未だにパーティ用の三角帽子を被っている五条くんが、私たちを順番に指差して口を開く。待て、なぜオマエが紹介しようとしてんだ。
「まず、俺は特級の五条悟。次に、同じく特級で前髪が夏油傑な」
「その説明はやめてくれるかい？」
「で、こっちのタバコ吸ってるのが家入硝子。反転術式使える」
「なんで五条が説明してんだ」
「最後に、硝子の影に隠れてる怖がりが禪院A。コイツに関しては怖がりとしか説明できない」
『ドーモ…』
ツッコミ入れたいとこは多かったけど、声を上げるには新入生の視線が怖かった。良い子なんだろうなーとは思ってる。でも、初対面の男子への恐怖心というのは自然発生してしまうものらしい。たぶん実家の影響だよな。くっそー、まさかこんなところでも実家の弊害が邪魔してくるとは。厄介すぎる。
ちなみに新入生の名前は、それぞれ「七海建人」「灰原雄」というようだ。術師の家系じゃないっぽくて安心する。この人たち絶対マトモだ。
「禪院さんは何でそんなに怖がりなんですか？」
『…………………………』
灰原くんよ、それは私が1番知りたい。本当なんでだろうね。気づいたら怖がりだった。そうとしか説明できません。
灰原くんに話しかけられたことで驚いてしまい、咄嗟に硝子の袖を強く握りしめる。それを見た硝子が「A」と呆れた声で私を呼んだ。
「そろそろ袖離してほしいんだけど」
『え？あ、ゴメン』
そう言いながら離さない私に、はぁ〜〜〜と硝子が盛大なため息をついた。すみません。「夏油の袖を掴んだらいいじゃん」と言われたが、それはお断りさせていただきたい。硝子だから安心するのであって、彼ではムリだ。
ところで、お菓子って何買ってきてくれたんだろ。硝子と一緒に、机に適当に広げられたお菓子のエリアを物色する。クッキー、スナック菓子、コーラなどなど…。おいしそ〜と見つめる私の横で、硝子が不思議そうに声を上げた。
「あれ？酒は？」
「歓迎会で買ってくるとでも？？」
ごもっともです。もしかして、硝子に買い出しに行かせたら酒しか買ってこないと予想して、特級2人で行ったんだろうか。夏油くんならそこまで考えてそうで怖い。
(その後、お菓子パーティをして歓迎会はお開きとなった)
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (
レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか？ (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます！不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ！更新楽しみにしておりますわわ！！！ (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち食べたい
| 作成日時：2023年9月9日 17時
