新入生歓迎会 ページ24
学年が上がり、2年生になった私たち。2年になったからって、特に変わったことはない。強いて言えば、等級が準2級になったとだけ説明しておこう。いつの間に。というか誰がやった。
2年になったということは、要するに後輩ができたということである。私の場合、フッツーの公立学校に行ってたので部活の後輩なんかもいたけど、呪術師の後輩は初めてだ。1個下の従弟?あぁ、アイツは例外だよ。何なら呪術師って点では私のほうが後輩だし。
呪術師の後輩はどんな子なんだろ。直哉みたいなヤツだったらヤダな。マトモな人であることを願う。そう、できれば御三家じゃなくて一般家庭出身の人間がいい。急募:マトモな人間。
「なぁ、歓迎会しようぜ」
「パス」
「パス」
『パス』
「あ゙??」
だが全員に却下されても、めげないのが五条くんである。結局彼のゴリ押しによって、新入生の歓迎会が決まった。なんやかんや夏油くんは五条くんに甘い。2人が開催側に回ってしまえば、もう選択肢は1つしかなかったのだ。めんどくさ。
五条くんと夏油くんが色々と買い出しに行ってる間に、私と硝子で教室を軽くセッティングする。椅子を並べ、黒板に"新入生歓迎会"と書き……………終わってしまった。飾りやらお菓子やらは2人が買ってきてくれるらしいし。うわ、やることない。
『硝子、終わっちゃったね』
「暇だし黒板に"COME!!"とか書いとく?」
『そーしよ。ついでに"超"とかも入れとこう』
「適当かよ」
だって暇だったんだもーん。しゃーない。帰ってくんの遅い2人が悪いわ。
「ってかホントに遅いな。何してんだアイツら」
『ナンパに捕まって帰れなかったら笑うんだけど』
「マジでそうだったら笑ってやるか」
クスクスとお互い笑ったとき、硝子の携帯にメールが届く。それを見た彼女の顔から、スンッと表情が抜け落ちた。怖い。何があった。
『どした?』と訊ねると、無言で画面を見せられる。そこに映っていた写真に、私の顔からも表情が抜け落ちた。
マ ジ で ナ ン パ さ れ て や が る 。地味に楽しそうなのがムカつくわー。おいピースサインすんな。モテモテなのを自慢してくるんじゃねぇ。爆ぜろ。
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時