✿ ページ17
引きずられたまま某ハンバーガーショップに行き、それぞれ食べたい物を注文する。最初は高級料理店に連れてかれそうになってたのだが、私と夏油くんの全力の拒絶が功を奏し、最終的にこの店になった。アレは学生がお昼食べるノリで行くやつじゃなかった。場違い感がひどい。
そして何故か五条くんが滅茶苦茶はしゃいでいる。どうやら、ここに来たのは初めてだったらしい。もはや私のためというか五条くんのために来たんじゃないか。そう言いたくなるくらい楽しそうだ。うんうん、別に好きなの頼んでいいんだよ。支払いは夏油くんがやってくれるっぽいし。
心の中でそう呟いた瞬間、夏油くんが「悟。私はAの分しか払わないからね。悟のは自分で支払うんだよ」と念を押した。あれっ、心読まれた??
「なぁ傑、A。俺ハッピーセット食べてみたいんだけど」
『かわっ……………どうぞご自由に』
「かわ?」とキョトンとした目で私を見た五条くん。危ね、カワイイって言いかけてた。普段あんなに俺様のクセに、なんでこんなに純粋な瞳ではしゃいでんだよ。ギャップ萌え狙いかな???(※違います)
そして隣の夏油くんからの視線が痛い。やめて、そんな目で見ないで。カワイイって言いかけただけじゃん。未遂ならいいでしょ!!
ここは遊園地ですか?とツッコみたくなるくらいのテンションの高さは、席に着いても続いていて。
「おい、このオモチャすっげーな」と五条くんが目を輝かせる。気のせいだろうか、彼を見た周りの女子高生や大人から「(イケメンがはしゃいでる…)」「(カワイイ…)」という心の声が聞こえたのは。
「ねぇあのイケメンめっちゃ可愛くない?」
「わかる〜」
………気のせいじゃなかった。
あと夏油くん、私はちゃんと食べてるから隙あらばポテト突っ込んでくるの止めようね。
_____某ハンバーガーショップを出て、高専への帰り道についた私たち3人。え?またここに来たい?じゃあ次は硝子も呼ぼう。めんどくさがりそうだけどな。
物凄い人混みの中、2人を見失わないよう急ぎ足で歩いていると。
『─────え?』
不意に、覚えのある気配がして足を止めた。今すれ違った人、どことなく師匠に似ていなかった…?すぐに振り返るも、その人の姿はもう見えなくて。
私の勘違い、かな…?
(そんな偶然、あるハズないか)
759人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時