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後ろから追いかけてきてたオバケ…じゃない、呪霊もとうとう追いつき、狭い廊下で呪霊の挟み打ちに遭うという地獄みたいな状況が完成してしまった。オバケじゃないだけまだマシだな、うん。
幸いにも、どちらも3級程度なので私でも十分祓える相手だ。たまに任務で等級ミスって、3級と聞いてたのに実際は1級だった、みたいな話もちょくちょく聞いてたけど、今回はそのパターンじゃないようで本当に良かった。いやコレが普通なんだけど。等級ミスる方がおかしいんだけど。
禪院家での嫌がらせの一環として、呪霊の群れに放り込まれた時よりはよっぽど簡単だ。今回は2体だけだし、どちらも3級。これなら出来る。
影から短刀の呪具を出し、その場で軽く振って辺りを見回した。短刀じゃなくて日本刀なんかも出せるけど、最初に師匠に短刀を手渡されたからか、コレが今のところ1番しっくり来るんだよな。
叫びながら襲いかかってきた呪霊その1(俊敏)を軽く飛んで避けると、空中から背中目がけて刀を突き刺した。呪霊その1を祓ったあと、呪霊その2(エセ神様)の攻撃を見切って腕を切り捨て、その勢いで背後に回り込み祓う。…ふぅ、終わったかな。あっけない。
一応全力疾走中に確認してたけど、この2体以外に1階に呪霊はいなかった。あとは2人と合流…と顔を上げると、ポカンとした彼らと目が合って。なんだ、いたのかよ。そういやこの曲がり角、階段の前だったわ。
「Aが悲鳴あげてたから来たけど………その様子だと大丈夫そうだね」
『は?どこが??勝手に単独行動しないでもらえます??』
「オマエ思ったより動けるんだな」
『無視?夜の小学校で1人にしたことについて無視ですか??』
五条くんの言ってることも、分かるっちゃ分かる。私みたいな怖がりがここまで動けるとは思わないよね、普通に。
昔は、体術はセンスなしだとか師匠の教え方が悪いとか言ってたけど、数年間毎日あの人に鍛えられたら嫌でも動けるようになった。師匠スパルタなんだよな。皆もぜひ苦手なことは毎日続けてみよう。嫌でも出来るようになるよ。私が保証する。
(あ、A。後ろに幽霊が(嘘))
(ひぎゃぁあああ!!!!!!)
(うるっさ)
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時