小エビ ページ8
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『…』
レオナ君の話を聞いてから、俺は毎日が怖くなった。
予期せぬ事態へのカウントダウンは着々と進んでる。
どうせなら、何も知らずにのうのうと生きていたかった。けど、この事実を知った今。そう易々としてられない。
『…くっそ。あのネコ科動物め…何が俺は時間を戻すだけ、だ』
あいつはこの世界を繰り返して楽しいのかよ…あぁもう!!!ムズムズする!!!
『…あ』
エース「ん…?げっ!A先輩…」
『やぁ、エース君、デュース君。それに…』
…監督生くんと、グリムくん。
『エース君。僕一応先輩。会う度げって言われると流石の僕も悲しくなっちゃうよぉ…』
エース「さーせん…まだ怖い意識が強くて…」
デュース「お疲れ様っす!!今日は何で1年の教室前に?」
『ん?いやぁ…ちょっと用があってね?
…監督生くん。分かってるでしょ?』
エース君とデュース君の視線が監督生くんの方に向く。
ユウ「…良いでしょう。予想はついてます。A先輩」
『んま、そーゆーことだから!グリム君はぁエース達と待っててね!先生達には保健室いるって言っといてぇ次の授業サボるからァ』
エース「いや意味分かんないんですけど!!ちょ、先輩!ユウ!!」
半ば強制的に担いで、窓から箒を使って降りる。
『当飛行機は、急降下しかしません!何故なら飛べないから!!』
ユウ「運転荒いっすね…あ、酔う」
中庭の林檎の木の上に落ちる。あー…学園長にバレたら死ぬ…
『よし…それじゃあ、話してもらおっか』
ユウ「…いいでしょう。
貴方は、毎回感が鋭い。今回は…前回よりも早かった。」
『…何で、繰り返すんだ?』
ユウ「っ…それ、は…」
ユウ君の目から光が消える。
俺には…分からない目をしてる。それはどんな顔なの?
ユウ「…皆が、死ぬんだ。エースも、デュースも…グリムも」
『人が、死ぬ…?』
人が死ぬと…人間は、こんな顔をするんだ。
…俺には、分からないよ。
『皆が死んだから、君は世界を繰り返すの?』
ユウ「…それだけじゃ、ない。けど、それが大体の理由です」
『…そっか。いい子だね、君は』
俺は…目の前で兄弟が食われても、何とも…
ユウ「…Aさん。お願いです。
貴方も…僕の力になってください、貴方の力があれば、きっと…」
『…しょうがない。命令されるのは嫌だから。こうしよう。
俺がぁ、君を手伝ってあげる』
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ただの阿部担(プロフ) - Zeigenさん» 大丈夫です、ちゃんと外れてますよ!同じ書き手として応援してます! (2021年4月18日 21時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
Zeigen(プロフ) - ただの阿部担さん» すみません。今外したんですけど、外れたことになってますかね? (2021年4月18日 19時) (レス) id: 9da47a5410 (このIDを非表示/違反報告)
ただの阿部担(プロフ) - オリジナル フラグ立っちゃってます!できるだけ違反 報告はしたくないので、コメント欄から注意させていただきました。 (2021年4月17日 17時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
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