監督生 ページ26
・
1限目の授業が終わり、次の魔法薬学の準備をしているときだった。
クルーウェル「シューバン、すまないが植物園から幾つか材料を持ってきて欲しい」
『えーなんで俺が…』
クルーウェル「お前、この間サボっていただろう。これは躾だ、駄目犬」
『ちぇ…分かりましたよ』
持ってくる物のメモを貰い、白衣の裾をブラブラ揺らしながら植物園へ向かった。
『えーと…マンドラゴラの根っこと、魔法石の粉…灯火の花の蜜〜？こんな材料で何するってんだ…』
メモを見ながら愚痴を零す。クルーウェル先生好きだけどきらーい。
「いって？！」
とぼとぼと歩いていると、角で誰かとぶつかった。
何この少女漫画的展開！！もしかしてぇ、運命の人と出会ったりしちゃったりして？？
まぁ、俺は身長たかいからね…手を差し伸べる側ァ
『えーと、大丈夫？君、怪我してなぁい？』
床に尻もちをついた彼に手を差し伸べる。
「あ、ありがとうございまs…って！あ、あんた！！オクタヴィネルの！！」
『ん？…あぁ！君達！あの噂の…！』
倒れた子の左目には赤いハートの模様。
よくみると後ろにはスペードのマークと珍獣を方に乗せた例の彼らも…
『初日でむっちゃ高い食堂のシャンデリア壊してたおバカさんたちじゃぁん。
あ、アズールのオバブロ時は幼馴染がお世話になりましたぁ！』
エース「俺、もうシャンデリアのこと消せてたと思ってたのに…」
デュース「シューバン先輩…！こんにちは！！」
『やっほー、デュース君！部活以来だね！』
実は俺、陸上部なんだぁ！まぁほぼ行ってないけど。
ユウ「えっと…シューバン、先輩？」
『あ、監督生くんとは初めましてだったね。
どうも、オクタヴィネル寮のAエーズ・シューバンです。確かフロイドから小エビちゃんって呼ばれてたよね？俺もそう呼ぼっかなぁ』
ユウ「A先輩ですね。僕はオンボロ寮の監督生、ユウです。あと、小エビちゃん呼びはやめて欲しいですね…」
『そっかぁ、んでんで？君達は次なんの授業なの？運動着着てるからぁ体力育成？』
デュース「はい！飛行術のテストです！」
『飛行術かぁ…人魚に空飛ばせるとか、先生も馬鹿だよな…』
ユウ「え、A先輩も人魚なんですか？！何の人魚なんですか！！」
『んー、内緒♡』
ユウ「え…」
『じょーだん♪
……人喰いサメだよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
