それは、まるで＿＿＿【2】 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:3,990 hit

10 ページ10

弁当を渡し、俺はすぐにドフラミンゴにところへ行った。

ローをどうするのか気になるからだ。

『ドフィ、さっきローを探してたって言ってたが、どうするんだ？』

ドフィ「フッフッフ…聞きたいか…？理由が」

笑ってはいるものの、まるで何か裏があるような。そんな顔をする。

ドフィ「あいつは、俺と似ているんだ。だから気に入った。それだけだ。フッフッフ」

『…そうか。まあ、ドフィがいいって言うなら大歓迎だな』

ドフィ「おまえは気に入らなかったか。あのガキのこと」

『いいや。あいつ、多分辛い思いをしてきたんだろうなって思ってな。だから、大事にしてやりたい」

ドフィ「フッフッフ…相変わらず母性が強いな。こっちも面倒を見る手間が省けて助かる。フッフッフ」

そう言ってドフィは満足そうに食堂へ向かおうとして足を止めた。

ドフィ「そうだ、ガッシュ。ローをここへ呼んでやれ。おまえならあいつの居場所がわかるだろう」

『あ、おう。わかった』

ドフィ「フッフッフ…」

いつもの笑い声を漏らし、今度こそ食堂へ入っていった。

が、困るのはこっちだ。

確かにローが入るっていうこと自体が「気に入らない」わけじゃない。

だが、私たちにはここの子供を追い出すことをしないといけない。

もう、時間の問題かもしれないな…

私はボソボソと考え事を口にして部屋へ戻った。