それは、まるで＿＿＿【2】 (ページ14)

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とある昼間。

私とロシーは新聞を読んでいた。

そこにローが割って入ることも知らずに。

『…ふぁ〜ぁ…昼なのに眠い』

ロシ【寝不足だろ】

『お！言うねえ〜！君も寝不足なんじゃね〜？』

その時だった。

ピリッとした気配を感じ、振り返るとローがナイフを構え

こちらに飛び込んできた。

ちらっと見えたがバッファローらしき子供がいる。

『……』

バッとローの腕を掴み、キッと睨む。

怯んだ隙に私の腕の中に入れ

何事もなかったように振る舞う。

ロシーはびっくりして「ぁっ…！」と声を上げたが

黙ったまま座っていた。

バッファロー「ガッシュ、何見てるダスやん？」

『ああ、新聞だよ。お前も見たいか？』

バッファロー「ツマラナイからいいだすやん。それより、ロー、若様が呼んでるだすやん」

ロー「！？…俺を？」

『……行くぜ、ロー』

ロー「っ…！」

ロシ「…」

ローは、一瞬怯えて、手がピクリと震えた。

そりゃそうだ。

睨んでやったんだから、仕方ない。

ロシーは何かに気づいたのか

怒っているのか、

心配しているのか分からない。

そんな顔をしていた。

部屋に入り、椅子に座る。

そこで、私は聞きたくは無かったことを聞いた。

ドフィ「お前を呼んだのは他でもない…

お前を正式にドンキホーテファミリーの一員にする」

そう。

ローが入団したのだ。

私は、ローに逃げて欲しかったのに。

ロー「でも、俺は3年で死ぬ」

ドフィ「それは、お前の運次第だ」

話が一通り済んだ頃に

刺された右腕がズキリと痛んだ。

『っ〜！』

ドフィに気づかれず、なんとか自室に戻ったが

出血がひどい。

応急手当てを済ませ

少し休んでいるとノックが聞こえてきた。

ロシ「…大丈夫か？腕」

ロシーだった。

『ああ。手当てしたし、あとは腐らないようにしねえとな。ハハハ』

ロシ「笑い事じゃねえ！本気で心配してんだぞ！？」

『わかったわかった！気をつけるよ』

久しぶりに、心配をされて

嬉しくなった私がいた。