それは、まるで＿＿＿【2】 (ページ1)

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北の海の有名作品ページ1

二つ先にある町へ行くことになったAは今、

『ーそして、お姫様は王子様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。』

ベビー5「何回聞いてもガッシュの本読みって飽きないね！じゃあ、次にこれ読んでよ！」

ベビー5に本読みをしていた。読み始めてかれこれ30分が経過している。

『おお、まだあるのか。どれどれ…嘘つきノーランド？そんなのがあるんだな』

ドフィ「フッフッフガッシュ、そんな名作も知らないのか？北の海じゃあ、有名だぜフッフッフ」

『そうなのか。でも、なぜ嘘つきなんだ？』

ドフィ「フッフッフ…そいつぁ読んでから聞くもんだぜ。楽しみが減るだろ？フッフッフ」

ロシ《…やっっべ…知らなかった…！》

《別に、楽しみにはしてないけどな…》

そう思いながら読み始めるガッシュを横目に彼らはその物語に関連する話題で盛り上がっていた

ヴェルゴ「そういえば、ノーランドといえば黄金の鐘だよな。実際に存在していたらどうする？」

ドフィ「フッフッフ…俺はあんまり興味がねぇなあ。なんなら鳴らしてみるぐらいしかしねえ」

ヴェルゴ「ふふふ。黄金に関してはそんなに興味がないんだな」

ドフィ「まあな。黄金なんて金がありゃいくらでも手に入る。フッフッフ」

ロシ《うっわ…こいつ金持ち思考なのか。今更だがイラッとするな》

ドフィ「なあ、ロシナンテ。世の中には金に抗えるものなんて、まず存在しねえ」

ヴェルゴ「そうか？俺は愛情とかあると思うが…」

ロシナンテ《……。なんも言えねえよ！こんな状況！》

とか思いながら、渋々【そうだな】と伝えた。

『嘘つきノーランドは泣きながら「黄金はあったんだ！海の底に沈んだんだ！」と言い、処刑されてしまいました。…読み終わったが、なんか悲しいな。このお話』

ベビー5「でも、嘘はついちゃダメってことだから、私はそう思わないよ！嘘つきがいけないんだもん」

『…ああ、そうだな』

ロシ「………」

なんとも言えない。だって、今まさに嘘つきが二人、あなたの目の前にいるんだから。

隣のロシーは冷や汗をかいているし、表情はよく見えないけど、雰囲気が暗くなった気がする。

でも、嘘つきノーランドは、本当に嘘を言い続けていたのだろうか。

もしかしたら、海底に黄金があるかもしれないし、空島にあるかもしれない。

空島はよくわかっていない伝説の島だと教えてくれた覚えがあるから、そこにあるんじゃないかな？

伝説繋がりでね。