【d!】貴方と幸せになりたくて (ページ3)

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昼休みになり
即座に、足早に隣のクラスへ向かうと
丁度授業終わりでクラスの子達が出てくるタイミングだったみたいで

扉から覗いて、ショッピを探した

「ショッピ…！」

ショッピ
「…！どうした…？」

此方を見たショッピが、慌てたようにこっちに来るから
あぁ少しだけ申し訳ないことをしたなと思ってしまう

「あの……あのね…話せば長くなるんだけど…
ちょっとこの辺に居たくなくて…
そしてショッピには相談があってね…？

時間ある…？」

ショッピ
「あぁ、ええけどちょっと待って
チーノすまん俺今から…」

チーノ
「それ俺も着いてってええやつですかぁ？」

ひょい、と高身長を利用して
ショッピと別の角度から覗き込んできた彼は
にこにこと人当たりのいい眩しい笑顔を浮かべていた

まぁ…特に聞かれて困る話ではないし
なんなら変な誤解が生まれる前に味方はいて欲しい

問題ないと頷けば、じゃあ俺もなんて笑って
パーティーメンバーが増えた

さて、空いてる教室に入り
持ってきているお弁当箱を開けて
チーノくんが購買から帰ってくるのを待ちながら
箸で持ち上げた卵焼きを、鯉の餌やり感覚でショッピに与える

中学の頃から変わらないなぁ…

「本当にいいの？」

ショッピ
「寧ろ毎度握り飯作ってきてもらうだけ助かってる」

「育たないよ」

ショッピ
「中学の時からアヤより背高いんやけど」

ほら、チーノくんの背は高かった
そう言うと、あれはおかしいとショッピは眉を寄せた
後別に高くなりたいわけでもないらしい
残念

ふと扉が開いて
菓子パンか何かを買ってきたチーノくんがいて

ショッピが眠たげに目を細めた
早めにお話ししておこう

そうして話した内容は
見ず知らずの初めましてな鳥井さんが突然クラスに来たと思ったら告白をしてきて
昼に来る的なことを言われたから逃げてきたという経緯

…ショッピには、後で夢の話もしておこう
夢のことは知っている
面白半分で聞いてくれていて、真偽はさておきそういうの面白いわと聞いてくれているショッピに助けられているので…
つい毎度その夢を見ると話してしまう

チーノくんは、くしゃりと顔を顰めていた