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ガタガタと膝が笑う
あぁ、この先に何かがあると、体を借りている私の頭はよく分かったのだけど…
この震え方は異常だ
大丈夫かな…
無理矢理歩を前に進めると
見えてくるのは暗い部屋
覗くとジャラリと音がして…
入り込む光で見えたのは…
整えられた白いベッド
あらゆる場所から生える鎖
それ以上は何もない、石造の冷たい部屋
見れば扉近くの壁や床には血まみれの指で引っ掻いたんだろうと分かりやすい跡がある
……よく見れば、自分の足には
枷が付けられていたんだろうと分かるくらい
何度も傷を使った結果なのだろう痛々しい跡がある
ゾム
「戻らんでええよ」
「ッ…！！」
ゾム
「アヤがわかってくれたんなら、ここには戻らんでいい」
抱き上げられて、部屋から強制的に戻される
彼は軽い足取りで明るい部屋へ戻ると
風呂に入ってくるが一緒にどうだと尋ねてきて
首を横に振ると、残念だと笑ってお風呂場へと改めて向かっていった
私に『いい子でいること』と告げて
つまりは外に出ず大人しくこの空間に居ろということなんだろう
過去の夢で…
『逃げるから』追いかけられているというのが、ある程度分かるものもあって…
最近、分かったことなのだが
ゾム本人じゃなくても…近しい人物で、彼は
ゾム以上の独占欲だとかを形にしてしまった人なんじゃないかという事
捕まえて閉じ込めていたり、殺してきたり
…分からない…憶測だけども
好意が、独占する形で表れているんじゃないかと…そう思っている
今のゾムもその片鱗があるんじゃないかと
…なんとなく
夢と同じにするのは良くないって、分かってるんだけど
まるで予知夢の様な気がして
大人しくソファーの上で考え事をして暇を潰していれば
次第に彼は帰ってきて、パッと笑顔を見せた
ゾム
「偉いやん、ちゃんと待ってられて」
多分元の体はずっと逃げようとしていたって感じなんだろう
そういう設定というか
そういう経緯でこうなってるって事なんだと思う
風呂上がりの暖かい手が触れる
その温もりは、私の知るものよりもずっと…
＿＿＿＿目覚ましの音がした
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滅華狂(プロフ) - あのヤンデレじみたzmさん描けるの尊敬します…これからも頑張ってください (3月12日 17時) (
レス) @page14 id: 268b73ad4f (このIDを非表示/違反報告)
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