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お昼は食べずともお腹いっぱいになりそうな事態が起き
そしてそのまま帰り道まで
頭を悶々と悩ませた張本人は、また笑って私を迎えに訪れた
帰路を辿って…もうすぐ家だというところで
ふと、彼の足が止まった
ゾム
「ちょっとだけ、話そうや」
「…はい」
全然短かった一週間
初めてのことだらけで、時々心臓が何処へ逃げたかと思うようなことが起きたが…
公園のベンチに座って、誰もいない遊具をぼうっと眺めていた
…あまりにも…
非現実的なくらい、甘くて…
ゾム
「丁度一週間や…今日で、言ってたのが終わり
だから改めて」
ゾムさんは私の前に蹲み込み、私の右手を握った
ゾム
「アヤ…俺と付き合って」
エメラルドグリーンの瞳に、強く強く鋭く射抜かれる
とても真っ直ぐで、何度も目を合わせたその瞳に
風に揺れる茶髪が、綺麗だ
真剣な、瞳が…
優しく握るその手が…
「とても、一週間…楽しかったというか…
凄く、貴重な経験をさせてもらいました…けど……」
けど…
ふらりと揺れた瞳
少し強張った彼の指先
…足の指に自然と力が入って、どうしようって頭がぐるぐるする
やっぱり怖い
夢の中の誰かは、彼じゃないと思いたいけど
どうも片鱗が見え隠れするような気がして
…将来、彼に殺されるんじゃないかって
「っ……………ぁう…」
あぁ、悩ましい
彼の言う一週間は、本当に…彼へ惚れてしまうような甘い世界だった
青空がピンク色にでもなったかのように
あの白い雲がハートの形にでもなってしまいそうなくらい
甘くて幸せな、少女漫画の甘さだけをひっくるめたかのような、そんな甘い日々だった
嬉しかったし
正直、ずっとドキドキしていて
その誠意に応えたい気持ちも、自分を連れて行って欲しい気持ちもある
なのに…
偶然であろう恐ろしい夢が、邪魔をする
ゾム
「もしかしたらこれはアヤにとって、重たい言葉になるかもなんやけど…」
優しい声だった
綺麗なエメラルドグリーンが、キラキラと此方を見て
不安を浮かべた笑顔で彼は告げた
ゾム
「何か不安やったり怖いなら、俺はそれをしないようにする
アヤが嫌なものを強要するつもりもない
俺は、ずっとアヤを幸せにしたいって思ってる
それでもダメ…？」
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滅華狂(プロフ) - あのヤンデレじみたzmさん描けるの尊敬します…これからも頑張ってください (3月12日 17時) (
レス) @page14 id: 268b73ad4f (このIDを非表示/違反報告)
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