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「リクオォー、さっさと名乗ってこいやぁ」
「姉貴？」
「！？A様なにを仰って」
「黒田坊うるせぇ。
……このままじゃ前に進めやしない。
さっさと行ってボコってくるなりボコられてくるなりしろ」
「A様！」
私は私を止めるように近づいた黒田坊と首無を見た
「お前ら良くも悪くも真面目すぎるよ。
そんな風にあれやこれやと外敵駆除をお前らがしちゃあリクオは強くならないよ。
奴良組最強にもっかいするんだろ？
なら、黙って大将の後ろにつけ。
大将の前に出るでしゃばりは私が後ろから飛び蹴りかましてやろーか」
「なっ」
「……姉貴」
「敵から守るだけが側近の仕事じゃねぇだろ。
側近の仕事は"守り"と手前の大将"支える"事だろうが。
仕事履き違えてんじゃねーぞ」
木刀担いだ私を、側近衆は目を見開いて見た
私はリクオを流し目で見る
「あぁ、そうだな姉貴。
こんなとこでビビって名乗りあげられねぇようじゃどの道羽衣狐にゃ刃ぁ届かねぇぜ」
「リクオ様……」
「やらしてやりゃいいじゃねぇか。
姉の言う通り、だから強くなれねーって言ってんだよ。
てめーらみてぇなマジメな側近がいりゃあな…」
ま、いざとなれば私だって弟の尻拭うつもりで来てんだ
好きなだけ、思う存分やればいい
「お主、名を名乗れ！！」
「奴良組若頭ぬらりひょんの孫 奴良リクオ！」
「一つ訊こう。なにゆえ名乗り出た。
名乗れとは言ったが、これまで拙僧の力を見て名乗り出て来たのは…おのれの力もわからぬバカ者だけだ。
奴良組の若い大将は力の差がわからなんだか！！」
白蔵主の畏れで空気が震えた
「あんたも…バカじゃねーか。
何も言わずに船落としゃいいものを…
だからバカ正直にはバカ正直で応えたくなったんだよ。
それと───
邪魔する奴は斬って進まなきゃならねぇからな」
「ほう…士道をわきまえ
──且つ威勢のいいクソガキだ」
リクオと白蔵主の戦いが始まった
白蔵主は槍で近くの屋形船を指すとそれごと振り回しリクオへ向ける
「……なんつー怪力。すご」
「……A、貴女妖怪化しなくていいの？」
「まだいいっしょー」
「……リクオ戦ってるわよ？
そんなところに座って…見てやらないの？」
「見ずともわかる。うちの弟が勝つさ」
リクオの志は、ここで折れるものじゃないからな
程なくして、バキバキバキッと音がしそっちへちらりと目をやれば白蔵主の槍が粉々になっていた
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(名前)ことみ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます！ぬら孫の転生のものを探していてこの作品に出会い更新が来るたびにすごくたのしみにしてます！！これからも作品楽しみにしてます！！ (2020年1月4日 20時) (
レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
キカ - 明けましておめでとうございます！今年も楽しく読まさせていただいてます！次が楽しみです！更新頑張ってくださいね！お体に気をつけてください。応援しています！ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ムクロさん» ムクロ様、コメントありがとうございます！気に入って頂けて光栄です。これこらもよろしくお願いします！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - コメ失礼します！むっちゃ面白い！凄ェ！ 面白すぎて1から一気読みしてここまできましたwこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神威さん» 神威様、コメントありがとうございます！いやいや、文才なんかありませんからマジで…でも気に入って頂けたのなら嬉しいです！ぜひこれからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年11月29日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年11月14日 23時
