畏とは ページ5
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私たちは現在木の枝を飛びながら移動していた
「おいちょっと待てよかまいたち！！」
「ちゃんと洗濯しとけよ、オレは稽古に行くかんな」
「さっきのやつ詳しく教えてくれ！」
「………………」
「つかさ、これどこに向かってんの？」
私は彼にそう尋ねた
……まぁ、答えなんか帰ってこなかったんだけど
すると彼は止まり、それに合わせて私たちも止まった
そこから見えるのは樹齢一体何千年ですか？と聞きたくなるくらい大きな木のキリカブ
そこの上には数人の人がいて稽古のようなものをしているように見える
「ここは…？」
「『遠野』の数ある実践場の中で一番広いところだ」
「実践場？」
「…なんの実践？」
「遠野が特別な部分だ。見てりゃわかる。
お、あっちで『河童』と『あまのじゃく』が戦ってるぜ。
見ててみろ」
そう言われて私たちはそっちへ視線を向けるとバキッボガッドガッと激しくぶつかり合う音がした
「あれは普通に戦ってるだけ…いわば準備運動の段階だな」
「普通…？」
リクオがどこがだ？と言いたげだ
「ここからが本番。
ほら…河童の雨造が"畏を発動"する」
ドンッ
「「うおっ！？」」
突然襲ってきたなにか
思わず私たちは後ずさった
「ハハハ、気圧されすぎだバーカ」
「び、びびった」
「それが"畏"だ。
口で説明するのはめんどくせーからな
妖怪ってのはそもそも人をおどかすために存在し始めたものだろ？」
怖がらせたり威圧したり…尊敬の念を抱かせたり
それを総称して妖怪の力を『畏』と呼ぶ
畏の発動とは簡単に言うとびびらせたり気圧したり、妖怪としての存在感を一段階上に上げるもの
「でもこれはあくまでも対人間用の話。
その時に必要になったのが対妖怪用の戦い方。
それが"次の段階"だ」
「………………」
「…うんさっぱりわからん」
「姉の方は頭がだいぶ弱そうだな」
「当たり前だ」
「……なんでお前胸張ってそんなこと言ってんだ」
そんな呆れた顔をすんなよイタ…イタ…なんだっけ
「お？イタクそいつらは……？」
「おう…ちょうどいいやみんなよんでくれ」
彼の後を追ってそこに降りてみれば、実践場にいた奴らがわらわらと集まってくる
「お？新顔だな。…兄弟か？女の方美人だ」
………………エッ、これ、河童なの…………！？
なんかムッキムキ！！奴良組の河童と違う！！
うちの河童あんなに可愛いのに可愛くねぇ！！！
なんじゃこれ！！
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(名前)ことみ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます！ぬら孫の転生のものを探していてこの作品に出会い更新が来るたびにすごくたのしみにしてます！！これからも作品楽しみにしてます！！ (2020年1月4日 20時) (
レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
キカ - 明けましておめでとうございます！今年も楽しく読まさせていただいてます！次が楽しみです！更新頑張ってくださいね！お体に気をつけてください。応援しています！ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ムクロさん» ムクロ様、コメントありがとうございます！気に入って頂けて光栄です。これこらもよろしくお願いします！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - コメ失礼します！むっちゃ面白い！凄ェ！ 面白すぎて1から一気読みしてここまできましたwこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神威さん» 神威様、コメントありがとうございます！いやいや、文才なんかありませんからマジで…でも気に入って頂けたのなら嬉しいです！ぜひこれからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年11月29日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年11月14日 23時
