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リクオがあの日の事件をここまで重く受け止めていたとは知りもしなかった
いや、私が少しずつ忘れていたんだと思う
あんなもの見せられて、幼なかったリクオの中では確実にトラウマのように脳裏にこびりついていたのだろう
それを私は、前世の記憶と比べて事件の重さをちゃんと理解していなかったのかもしれない
「400年前の主…羽衣狐が姉の
「奴良組の若頭が老いた総大将のかわりに妖の主を争うか。
面白い！！」
「待て私死んでるみたいな言い方」
「見ものじゃな！！！」
「妖の主をめぐる一大決戦！！
この遠野で高みの見物とまいろう！！」
「話聞けよ。
何コレみんな突然耳がおかしくなってんのなんなの？」
そして私の隣で、火に油を注ぐ我が愚弟
「なんだ？
こん中にオレが魑魅魍魎の主となる瞬間を一番近くで見てぇ奴は誰もいねぇのか？」
「…………どういう意味だ」
「こんな山奥でえらそーにしててもそれこそお山の大将だ。
京都についてくる度胸のある奴はいねぇのかって聞いてんだ」
まさかの火に油注ぐスタイル
おじいちゃんとかも割とこのスタイル好きだよね……！
「ああああ！！？」
「今何を言うたぁ！？」
「オレたち遠野をバカにしたな！？」
「大口をつきやがって」
「二度と出られねぇようにしてやろーか！！」
これからみんなで大乱闘でも始めますか？という勢いなのだが
もうやだなにこれ早くおうち帰りたい(白目)
煽った当の本人は攻撃されても鏡花水月で飄々と避けて赤河童の膝の上に乗って酌をした
「世話になりやした。これにて失礼」
周りの連中か鏡花水月に混乱してるようでみんなリクオなどには気にもとめずどーなってる！？と騒いでいた
「行くぜ姉貴」
「はいはい」
リクオに手を引かれ、その部屋をあとにした
「ウー寒い。夏なのに」
「東北な上に山だからね」
「姉貴寒くねーの？」
「心頭滅却すれば火もまた涼し」
「間違えず言えたのはいいが今は涼しくならなくていい」
そういったリクオは腕を組んで黙り込む
「誰も来てくれないって、不安なのかいリクオ」
「……不安っつーか誰かは来てくれんじゃねーかなって思ってたから、ちょいと悲しい？」
「ハハハ」
リクオは本当素直だ
だからこそ、可愛い
すると下からなにからが投げつけられ、タイミング悪くくしゃみした私のおでこにそれが当たりリクオの手の中に納まった
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(名前)ことみ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます！ぬら孫の転生のものを探していてこの作品に出会い更新が来るたびにすごくたのしみにしてます！！これからも作品楽しみにしてます！！ (2020年1月4日 20時) (
レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
キカ - 明けましておめでとうございます！今年も楽しく読まさせていただいてます！次が楽しみです！更新頑張ってくださいね！お体に気をつけてください。応援しています！ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - ムクロさん» ムクロ様、コメントありがとうございます！気に入って頂けて光栄です。これこらもよろしくお願いします！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - コメ失礼します！むっちゃ面白い！凄ェ！ 面白すぎて1から一気読みしてここまできましたwこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月29日 19時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 神威さん» 神威様、コメントありがとうございます！いやいや、文才なんかありませんからマジで…でも気に入って頂けたのなら嬉しいです！ぜひこれからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年11月29日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2019年11月14日 23時
