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「一緒食べよう、牛鬼。姉ちゃんの手作りだよ」

「なっ、A様の…!?」

「私の料理美味すぎて全奴良組が泣いたからな」

「ぜ、ぜん奴良組???」

「まぁまぁ、大丈夫だよ牛鬼。
姉ちゃんの料理凄い美味しいんだから。
びっくりするよきっと!」




そう言って、リクオは箸をとりいただきますと料理に手をつけた
それを見て牛鬼も同じように挨拶をし、手をつける




「んー、美味しい!やっぱ姉ちゃんの美味しい!」

「そりゃどーも」

「やっぱりご飯作ってよ家でも!
あれ以来作ってくれないじゃん!!
お菓子ばっかり作ったりしてさ!」

「お菓子作って何が悪いんだよ。
つーか、作る度に約二名のぬらりひょんにつまみ食いされて私は激おこなんですけど。
片方いつかあの後頭部切り落としてやろうか。
もう片方は絶対いつかあの髪の毛むしってやる」

「怖い怖い怖い」




お父さんとおじーちゃんなにやってんの……とリクオは呆れながら料理を楽しんだ




「………美味しゅうございます、A様」

「そうかい。
ま、腹が満たされれば気持ちもいつかは満たされるってもんでしょ」

「……A様は料理が得意でいらしたのですね」

「んまぁね」




多分、料理とかしないタイプに見られていたんだろう
前世でも双子揃ってそうだったからまぁ驚きはしない
というか、この料理の技術はつけなきゃ台所が大惨事になるから必死に着けたスキルなんだけどもね




「ねー牛鬼」

「はい」

「リクオにも言われたかもしれないけど私ね、牛鬼にも奴良組にいて欲しいと思うよ」

「………………」




箸を置き、私の言葉に耳を傾ける牛鬼




「だって、お前は命をかけてでも組を立て直そうとすることが出来るやつだから。
普通はそんなことできないよ。
妖怪も人間も、命が惜しいと思うのが普通だ。
…命かけてまでそんなことが出来るのは酔狂な奴だけ」

「酔狂、ですか」

「そう。お前は酔狂な奴だよ、牛鬼」




笑ってそう言ってやれば、牛鬼はどこかキョトンとしていて、なんだか可愛らしい


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+++++→←奴良組に必要な人



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- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年9月30日 2時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 無礼物さん» コメントありがとうございます!夢主好きって言っていただけて嬉しいです!!これからも愛読よろしくお願いします! (2019年9月11日 13時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - めっちゃ面白いです笑いきなり真面目スイッチ入る夢主ちゃん大好きです!かっこよくて好きです!応援してます! (2019年9月10日 19時) (レス) id: f2bca18ad3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» コメントありがとうございます!そしていつもありがとうございます!どうぞこれからも愛読よろしくお願いします! (2019年9月4日 1時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます!!楽しみにしてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月26日 19時

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