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「リクオの言う通り
Aの髪の毛はフワフワしてるよなぁ。
フワフワってーか、モフモフ?」

「犬か」

「だからこう、定期的にモフりたくなる」

「いや犬か」




もはや抵抗するのも面倒になってされるがままになっているとトタトタと向こうから首無が歩いて来る
彼はリクオとお父さんにじゃれつかれている私を見てフワリと微笑んだ
イケメンかよ




「A様は大人気ですね」

「よぉ首無」

「そろそろ解放して欲しいんだけど。
つーかAさんお昼寝してたから寝たいんですけど」

「やだ!まだ、さわる!」

「どんだけ触んのよリクオ君はよぉ」




キャーとまたじゃれつくリクオに私は呆れを含むため息を吐く
お父さんも未だにクルクルと私の髪で遊んでいる




「そーいや首無ってAの髪の毛触ったことあるか?」

「え?……赤子の時でしたら、数度ありますけど……」




父からの突然の質問にキョトンとしながらも首無は言葉を返す




「じゃあ大きくなってからはねぇのか」

「ええ、まぁ。
A様は髪を結びたがる方ではないですし、昔は毛倡妓か若菜様に髪をといてもらっていたようですしね。
私が触れる機会などありませんでしたよ」

「よし、なら首無。ちょっと触ってみ?」

「……は?」

「Aの髪の毛気持ちいいんだよ。なー、リクオ」

「きもちー!」

「私の髪の毛をなんだとお前ら思ってんだ」




こいつら私の事やっぱり犬かなにかだと思ってんじゃないの?
リクオに関しては多分そこまで考えてすらいないだろうけどお父さんよ
あんただよ問題は
絶対私の事犬とかなんかだと思ってんでしょ




「ほら触ってみろって。
一度モフれば病みつきになるぜ」

「お父さん私の髪の毛なんだと思ってんだ」




首無は私とお父さんを交互に見てどうしようか困っていた
お父さんはお父さんで今の心境を共感してくれる仲間が欲しいのか早く早く、と急かすばかり
これじゃあ首無を困らせるばっかりだ




「首無」

「A様?」

「ん」

「え?」

「撫でるんでしょ」




こうなったら自分から差し出しちまえ
ということで私は首無に向かって頭を向けた
傍から見たら私が首無に頭を垂れてるように見えるだろうか
首無はそれに慌てたあと、腹を括り失礼します。と一言添えて私の頭をふわりと触れた




「!!」

「どうだ?気持ちいいだろ」

「……フワフワのモフモフですね……!」



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+++++→←モフりたい



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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