人生もゲームもバグだらけ【ぬらりひょんの孫】

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「何しやがる葉山ァァァァ！！！
あんだけ頑張ってでかくした練り消しがァァァ！！！」

「加藤だっつーの！！
10年近くの付き合いでなんでまだ名前覚えてねーの！？
てか練り消しなんぞいるか！！小学生かッ！！」

「バッカヤロウ！！
男子高校生なんか思春期真っ只中過ぎて思考回路小学生並みなの知ってんぞ！！」

「否定したいけど否定できねぇ……………！！！」




頭を抱えた加藤に私はビシリと指をさしていた




「朝から元気だなぁ、お前ら。おはよ」




右隣の席ががたりと音を立てた
どうやらそこの席の主が来たらしい




「お、おはよ馬」

「奴良、その呼び方やめろって言ってるよね？？」

「馬は馬だろ」

「はよ、馬」

「お前もか五郎！やめろってば！」

「「馬面を馬と呼んで何が悪い？？」」

「全体的に悪いわ！！！」




隣の席の馬面の男
高校に入って知り合った友人 馬場優馬
もう名前からして馬じゃん
馬ともかれこれ１年のときから同じクラスで２年目だ




「わかった。
なら私たちから呼ばれるあだ名を選べ。一つ目『馬』」

「馬やめろ言ってるのに何度候補にはいるわけ？？」

「二つ目『寿限無寿限無ツッコミ追い付いてねーよ頑張れよツッコミつーかなんだよその髪の毛チャラ男ぶってんのかよマジウケるんですけどつか将来多分お前禿げるよなハゲ散らかしてんじゃねぇよバーコード馬場ァ』」

「ちょっと待ってそれ名前！？
名前が寿限無寿限無から入るっておかしくない！？
というかそれ名前ってよりほぼ俺への悪口！
あと最後の馬場『ババア』にしか聞こえねーよ！！！」

「三つ目『馬面』」

「さぁ、どれにする！馬！」




三本の指を立てた私と、キラキラと良い笑顔を浮かべた加藤




「なに生き生きしてんの加藤お前！！
てかなんでこんな最悪な選択肢しかないわけ！？
馬場とか優馬でいいじゃん！？」

「「面白くない」」

「面白さ求めんじゃねーよ！！！」

「はいタイムアップー。今からお前は『馬面馬雄』だ」

「誰だよそれ！！つかそんなあだ名死んでも嫌だ！！
いつも通りで良いです！！馬で結構です！！」




ならはじめっから言うなよなー、全くもう
とAは呆れてれば、加藤はええー！もなんか不服そうだった

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