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「私は妖怪とか、人とか、ぶっちゃけ……
おじいちゃんが今日何発屁こいたかってくらいどうでもいい」

「……ふっ、ふはっ、あ、相変わらず例えがひでぇ……」




くつくつとお父さんは心底可笑しそうに笑って
リクオに不思議そうに見られていた




「私の、護りたいものは今も昔も変わらない」




どの時代だろうと、どの世界だろうと、変わりはしない
一度は全てを失っても、気づけばまた背負ってしまう




「私は私の護りたいものの為に戦う。
そこに人間だとか妖怪っていう境界線は必要ない」




今度こそ、今度こそちゃんと護ってみせるんだ
前は護ることも繋げることも出来やしなかったものを
この二度目の新しい人生で必ず




「手前の大事なもんを落とさないように。
しっかり持って、握り締めて、前に進むの」

「A……?」

「私にとって人も妖怪も同価値なんだ。
私にとってその質問はお父さんにとっての私とリクオどっちを選ぶ?って聞いてるようなものだよ」

「………………」

「だから私は選ばない。
……あ、いや、あえて言うならどっちも選ぶ、かな?
まぁなんでもいいわ」




とりあえず私はこう思ってるかな!とお父さんに笑いかければお父さんはどこか難しそうな表情を浮かべていたが、すぐにいつもの優しい笑みを浮かべてくれた




「そうかい。Aにとっちゃ妖怪も人間も同じか」

「うん」

「……お前の姉ちゃんはガキのくせしてよく考えてるもんだぜ、なぁ、リクオ〜」

「うわぁ、めが、めがまわるぅ」

「うりゃうりゃ」




弟と父のじゃれ合いに笑うと、私はまた池を覗き込む




今でも目を閉じれば鮮明に思い浮かべられるあの人

姿かたちも

声も

あの温もりも

馬鹿みたいに

鮮明に覚えているんだ




──A、もっと大きく息を吸って目をしっかり開いて

──ゆっくりでいいんです

──少しずつ、前を見ればいいんです

──ちゃんと前が見えたら、世界は美しく見えますよ




「……松陽……」




違うよ、松陽
私の世界が輝いて見えたのはあなたがいたからなんだ
あなたが、あなたがいたから私たちの世界は鮮やかに色付いたんだよ




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+++++→←境界線は



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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