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少しずつ時は近づく ページ27

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あれから数年が経った
リクオはすくすくと育ち小学生に、私も中学生になった

あれからの事だが、何故かあの事件後、少ししたあとにお父さんは二代目を降りた
不思議には思ったがまぁ関係ないからいっかー、と思って完全放置だ
総大将はおじいちゃんが代理で今はやっている




「よぉ、おはよーさん。A」

「あ、おはよーお父さん」

「リクオの奴、今日もやってんなー」




楽しそうに庭を眺め、笑っている父
私もつられるように庭を眺める




「……てか、これなに?朝の幻覚?」

「なんでだよ。朝の幻覚ってなんだよまず。
…リクオのイタズラだな。昨日俺が教えた」




リクオに指示出したのお前かいィ!!!

私は心の中でツッ込んだ
庭では木に吊るされてる雪女にでかい落とし穴に落ちてる黒田坊と青田坊
それを楽しそうに笑って見てる弟のリクオ
いい性格に育ったな、リクオ




「あっ!父さん!姉ちゃんおはよう!
見てみて!上手くいったよ!!」

「おー、さすが俺の子だぜ!」




駆け寄ってきたリクオの頭をお父さんはそれはそれは楽しそうに、そして嬉しそうに撫でる
向こうからはリクオ様ァァァァ!!!!という叫び
なんだこれ




「お姉ちゃんお姉ちゃん!僕すごい!?」

「え?うん、すごいすごい。でもまだ詰めが甘い」

「え!まだ!?」

「私ならあの落とし穴にナメクジ死ぬほど敷きつめる」




そう言ったらお父さんがギョッとした顔をし、リクオはキラキラした顔をする




「そっか!今度やってみる!!」

「やってみやってみ」




あ、もうこんな時間!準備しなきゃ!とリクオがバタバタ屋敷の中へと戻って行く
あの妖怪3人は放置の方向なんだねリクオ!
まぁ私助ける気ないけど!




「……Aお前……
相変わらずタチ悪いイタズラ仕掛けようとするな…」

「イタズラなんか嫌がらせみたいたもんでしょ。
全力で嫌がらせせずにどうすんの!」

「いやイタズラと嫌がらせって別モンだぞ??」




それはそうと、私もそろそろ行かなければ




「学校行くのめんどくさいなー」

「義務教育なんだ、仕方ねぇだろ?」

「んー」




ワシワシと私の頭を撫でるお父さん
昔から、変わらない撫で方だ




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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (2020年1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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