若葉13枚 ページ14
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その後は直ぐに郊外に発ち、新しく仕事を 見つけてがむしゃらに働いた。
「罪悪感から逃げるみたいに一心に働いて、新しい仕事が意外に自分に合ってるって気づいてね、それなりに昇進したわ。
都心には全く行かなくなって、従兄から子どもが死んだとか、新しく引き取ったとか、従兄夫婦の訃報が届いても、行けなかった。
こちらの方面にきたのは本当に久しいの。
従兄夫婦は事業を立ち上げていたそうだけどその界隈は右も左も分からなかったから、詳しい人に任せたのよね」
一度話を切ると真横で耳を傾けてくれていた彼が疑問を顔に露にした。
言葉を接ぐ。
「クラブ……とは違うんだったっけ、キャバクラやホストクラブを経営していたそうなの。
覚えてない?
司書さんが高校生くらいの事件だったと思うんだけど」
「…………ああ、自宅に犯人が押し入って殺されてしまったあの…………。
そのお子さんの名前……何でしたっけ…………」
考え込む彼。
新聞か何かで見たのかもしれない。
「
「…………そう言えばそうでしたね。
あ、すみません。少しやっておかなければいけないことあったので行きますね。
また休憩になったら来ますから」
「ええ、ありがとうございました。長い話に付き合っていただいて」
彼は軽く口角を上げて駆けていった。
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camellia(プロフ) - すぃさん» ありがとうございます! SideStoryの方もよろしければお願いします! (2019年10月20日 12時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
すぃ - 面白かったです! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 045c20b509 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - シリウス1315さん» ありがとうございます!! ストーリーは途中途中色んな方向に飛んでってしまってましたが、なんとか終わらせられて良かったです。次回作はもう少しお待ちくださいすみません() SideStoryもよろしくお願いします! (2019年8月22日 7時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
シリウス1315 - 完結おめでとうございます!ストーリーも読み応えがあって、とても面白かったです!毎回お話更新を楽しみにしながら読ませていただきました。SideStoryおよび次回作も頑張ってください!応援してます! (2019年8月22日 2時) (レス) id: ff0fc740f2 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - シェリーさん» 遅れてません、大丈夫ですよ。2回も労いのお言葉こちらこそありがとうございます!!!SideStoryに乞うご期待です!!! (2019年8月17日 22時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2019年7月19日 17時